1時間目
11月16日(水)実施

1時間目は、賢い消費者として「ローンの有用性」について考える授業です。
銀行の三大業務である「貸出」と「預金」の復習を行い、「預金」をする意味を確認したあと、「貸出」について、お金を借りることを自分自身の生活に置き換えて考えていきます。
「人生の中で大きな買い物と言えば何かな?」の質問に「家」「車」「結婚式(披露宴)」などが出てきました。 「3,000万円の家を買いたい。毎月10万円ずつ貯めたら何年で家を買うことができるか?」生徒たちは一斉に計算を始めました。30年近くかかってしまうことに、生徒たちは愕然とします。
「でも、家ってローンを組んで買うよね?」という一言から、「住宅ローン」について考えていきます。
頭金や金利の違いから、支払総額がどのくらい違うのか考えていきます。月々の支払金額が分かることでより具体的な問題として受け止めることができたようです。
ここで森先生から、独身世帯の一般的な1ヶ月の消費支出について説明がありました。生徒用教材を参照しながら、項目と金額について確認します。
「非消費支出とは何のことでしたか?」の質問に「社会保険とか税金」とすんなり答えることができた生徒たち。 今までの授業内容もしっかり身につけたうえで、今回の授業内容について理解を深めていきます。
次に、「ローンを賢く活用する」という視点から、班ごとに考えをまとめていく作業に入りました。「お金を借りる」=「よくないこと」ではなく、賢い消費者として現実を踏まえて生活設計をしていく場合、ローンのメリット・デメリットを理解してどのように活用していくか?を考えていきます。
各班の発表をみると、ローンを利用するときに気をつけることが理解できた様子がうかがえます。
- 先のことを考えて利用する/借りすぎない/利子がどれだけつくのかを考えて借りる金額を決める
- 自分の収入と比較する
- 自分の将来の収入を考えて借りる
- 収入と消費支出を考える/ずっと支払っていけるのかを考える/金利の安い銀行を選ぶ
- 毎月支払えるかどうかを考えて、計画的に支払う
- 毎月返していく返済計画を考える/自分の生活のことも考える/返せるかどうかを考えて計画を組む
- 自分の収入に合った額を借り、余裕を持って返済する
- フリーターにならない/職を失わない
- 将来の自分を考えて、しっかりと計画を立てる
最後に森先生からお金を借りる際には、講師派遣授業でもお話があったように、銀行は誰にでも貸せるわけではないこと(信用の重要性)、返済計画がしっかりできていることが重要であることが再度確認されました。