授業のねらい

 社会の変化や金融サービスの増加に伴い、高校生や高校卒業後間もない若者の間にも金融トラブルが発生している。現代の日本では、多様化する消費生活の中で自らの意思で消費を決定する消費者になることが求められる。単元の前半は自分の経済的自立を考えながら、家庭経済や消費者信用についての基礎的な知識を習得する。
 後半は、人生設計と長期的な経済設計の重要性を認識し、将来を展望した生活の設計ができる力の育成を図る。

教材を活用した授業の実際

 「消費者として自立する」ために必要な知識を習得させるため、全国銀行協会が作成した補助教材「ローン&クレジットのABC」と体験型カードゲーム「生活設計・マネープランゲーム」を活用しながら、個別学習、グループ学習、全体学習を柔軟に組み合わせ、授業を展開する。中でも「生活設計・マネープランゲーム」は、将来の生活を疑似体験することにより、生活設計の必要性や起こりうる課題を知り、将来の目標と生活設計を関連付けて考えさせることをねらいとする。