11月16日(月)実施

岡山県立勝山高等学校1年生レポート1時間目

 家庭基礎、消費生活に関する全5時間の授業が始まりました。
 「消費者として自立する」ための知識の習得を目標に、経済的な自立や消費者信用、人生設計・経済設計の重要性について理解する授業です。

 1時間目は、販売方法の多様化によって起こりうる買い物のトラブルを考え、その解決法を理解していきました。
 先生から「これまでに買い物をした経験の中でトラブルや失敗した経験はありますか」との質問に対し、生徒たちはこれまでの経験から思い浮かばなかった様子であった、教科書の例を見ながら考えていくことにしました。「安かったのでたくさん買ったが使わなかった」「友達に誘われてつい外食に付き合ってしまった」などの例から、身近に起こりそうなトラブルがあることが分かりました。先生から、普段の買い物も法的な「契約」であり慎重に行う必要があること、また、買い物でトラブルにならないための判断能力を身に付けることが必要であることが伝えられました。

 次に、物やサービスを購入する時の販売方法から、買い物のトラブルについて考えてきました。
 ワークシートに記載されている商品はどこで購入できるか、商品と販売方法を結びつけていきました。食品や衣料品はスーパーやコンビニなど購入の際に利用する店舗が複数あり、また、家電についても家電量販店で購入する場合や通信販売で購入する場合があるなど、販売形態が様々あることに気付きました。そして、これらの販売方法は、「店舗販売」「無店舗販売」の2種類に分けられることが分かりました。
 次に、「店舗販売」「無店舗販売」のメリット・デメリットについて考えていきました。特に、無店舗販売のデメリットについては「実際に商品を見ることができない」「本当に届くか不安」など多くの意見があがりました。それぞれの販売方法には便利な面がある一方で、トラブルに巻き込まれる場合もあるなど、販売方法の特徴を知って購入することが大切であることを理解しました。
 続けて、「無店舗販売」の多様化と問題点について考えていきました。「無店舗販売」の中には「問題商法」と呼ばれ、買う意思がないのにもかかわらず商品の購入を強要するものがあること、最近では、インターネット通販による消費者トラブルも増えていることが伝えられました。問題商法の対処法について、教科書と「ローン&クレジットのABC」p40を使い、「特定商取引法」や「クーリング・オフ」について理解していきました。

 こうした買い物のトラブルは若者や高齢者に多く、買い物をする際は「契約をする」という意識をもって、購入する前にしっかり見極めて判断することが大切であることが伝えられ、授業は終了しました。

 日常生活の中での買い物も、買い手と売り手の契約であることを知り、商品や販売方法を正しく理解し自身で判断していくことが、消費者としての責任であるということを自覚した授業となりました。