12月16日(水)実施

岡山県立勝山高等学校1年生レポート4時間目

 4時間目は、生活設計・マネープランゲーム体験を通して、ライフステージと経済設計(20歳代~30歳代)を考える授業です。

 はじめに前時の授業で1ヶ月の家計管理について考えたことを確認した後、本時は生活設計・マネープランゲームを体験していくこと、授業のねらいは、「人生とお金とのかかわりを考える」ということが伝えられました。
 ゲームを始める前に、カードの見方とマネープランシートの使い方・書き方、収入と、支出の意味、思い出ポイントとはお金だけでは評価できないものをポイント化したものであることを確認しました。また、今回のゲームは、貯蓄額を競うことが目的ではないことも先生から伝えられました。

 就職をして自立した生活を体験する20歳代からゲームはスタートしました。
 収入カードを引いて収入が決まると、非消費支出も決まります。非消費支出は自分では自由に使えない税金や保険料であることをスライドと板書で先生は説明をしていきました。
 収入と非消費支出をマネープランシートに書いた後、基本生活支出カードを引いて支出を決めました。
 ここまでの20歳代の収支を計算すると、この時点ですでに収支がマイナスになっている班もありました。その後、自動車を購入するかどうかを決めて、20歳代の収支と思い出ポイントをまとめていきました。マネープランシートに結果を記入しながら、「20歳代で貯蓄ができなかったら、結婚しても結婚式が挙げられない」という声も聞こえてきました。

 続いて30歳代の人生体験です。
 30歳代では、さまざまなライフイベント(結婚・子育て・住居の購入・自動車の購入・保険の選択・イベント&アクシデント)と、それらにかかる費用について体験していきました。
 人生の三大資金と結婚資金について、進行スライドで確認しました。住居の購入や教育資金の全国平均の金額を聞いた生徒たちからは、「そんなにお金がかかるなんて」と、驚きの声があがりました。
 人生の三大資金と結婚資金を確認した後、結婚カード、子育てカードを引いて家族構成が決まりました。非消費支出は、収入と家族構成によって金額が変わるので、その点に注意して非消費支出一覧から金額を探すよう指示が出されました。
 家族構成が決まった後、住居の購入を考えます。ここまでの貯蓄額を確認し、住居を購入するか、賃貸にするか話し合いました。なかなか意見がひとつにまとまらない班は、先に自動車購入について決め、自動車の有無によって、購入する住居のレベルを改めて話し合うという方法で人生体験を進めていました。
 自動車の購入、保険に入るかどうかを決めた後、イベント&アクシデントカードを引きました。人生には、思いもよらない出来事が起こる場合があり、アクシデントの種類によっては保険に加入していれば、アクシデントによる支出が補てんされる場合もあることなどを、体験から理解していきました。
 30歳代までの人生を振り返り、ここまでの人生を振り返り、班ごとに話し合うよう指示があり、まとめを行いました。

【各班の感想(抜粋)】

  • 収入は普通だったが、支出を抑えたので、貯蓄額がマイナスにならなくてよかった。
  • 収入が高かったので20歳代に豪華な自動車を購入してしまい、その分が30歳代にも響いてしまった。
  • 子育てには、思った以上にお金がかかると感じた。結婚しないとお金は貯まると思うが、本当の人生では結婚したいと思う。

 先生からはまとめとして、20歳代は社会人として自立した生活をするための基本を身につけながらお金とのかかわり方を知っていく時期、30歳代は様々なライフイベントがあるので、何を選択してどのようにお金とかかわっていくのか、お金の管理が重要になる時期であるということを、今日の体験を通して実感を持てたと思うので、今後の経済計画も含めた生活設計に生かして欲しいということが伝えられました。

 次時は、40歳代以降の人生体験を行うことが伝えられ、授業は終了となりました。