12月21日(月)実施

岡山県立勝山高等学校1年生レポート5時間目

 5時間目は、「ライフステージと経済計画」を考える授業の2回目として、「生活設計・マネープランゲーム」の40歳代~定年までの疑似体験を行い、人生とお金とのかかわりを考えていきました。

 授業のはじめに、20~30歳代ではどのようなライフイベントがあったかを振り返りました。20歳代では「就職」「自動車の購入」、30歳代では、「結婚」「子育て」「住宅購入」「自動車の購入」「保険の加入」があったことを確認しました。
 併せて、前時で貯蓄だけを重視していた班があったため先生から「生活設計・マネープランゲーム」の注意事項として改めて「貯蓄額の多い、少ないにとらわれ過ぎないこと。人生の満足度である『思い出ポイント』にも注目すること」等が伝えられました。

 40歳代の人生体験は転職をするかどうか班で話し合うところからはじまりました。
 先生からスライドを使って、転職をする場合の働き方の種類である「起業」、「フリーランス」の特徴について説明がありました。
 そして、これまでの貯蓄額や収入と基本生活支出とのバランスを考えて、転職とともに基本生活支出を見直すかどうかを班で話し合うように指示がありました。

 転職の是非と年収が決まったところで、先生がクラス全体の景気動向を決める「業績カード」を引きました。「大打撃を受ける」となり、すべての班の40歳代の年収が減少しました。40歳代の年収が決まったところで、非消費支出を調べ、基本生活支出、住居の費用、自動車の購入等を検討して、それぞれの支出額を引いて、40歳代の貯蓄額を計算しました。次に保険の加入を検討し、イベント&アクシデントカード引きました。生徒たちは30歳代での経験から、不測の事態に備え保険に加入するメリットに気付いており、ほとんどの班が保険加入を選択しました。その後、イベント&アクシデントカードを引いた際、事故やケガ、病気に見舞われた班からは、「保険に入っておいてよかった」という声があがりました。

 50歳代になると子育てが終了し、子育て費用がなくなったことで支出が少なくなり、より多く貯蓄できるようになりました。40歳代と同じように、住宅の費用、自動車の購入、保険の加入を検討して、イベント&アクシデントカードを引きました。
 50歳代が終了し、いよいよ60歳、退職となりました。転職を選択しなかった班は退職金カードを引いて、最終的な貯蓄額、思い出ポイントを計算し、まとめを行いました。

 20歳代~60歳までの人生を振り返り、各班の班長が、貯蓄額と思い出ポイント、人生のタイトルを板書し、感想を発表していきました。「収入が多かったので、買い物をしても貯蓄を残すことができた」、「40歳代までは貯蓄額がマイナスだったが、子育てが終了した50歳代で持ち直した」、「さまざまなライフイベントがあったが、あまり影響されず安定していた」などの発言がありました。

 最後に先生から、ゲームを通し、人生設計をすることや計画してお金を使うことの大切さを学べたと思うので、今後の生活にしっかり役立てていくよう伝えられました。また働くだけでなく、思い出ポイントになるような経験も積み、プライベートも充実させることでワークライフバランスをとりながら生活をしていく大切さも伝えられ、授業は終了しました。

 5時間の授業を通して消費者であることの意識や、これまでは自分ごととして考えることがほとんどなかった家計や人生設計、マネープランについて身近に考えることができました。