9月7日(金)実施

川崎市立商業高等学校レポート1時間目

 全4時間授業の1時間目として、お金の重要性と種類を理解する授業が実施されました。

 2学期最初の授業ということで、より上級の簿記会計の学習にあたり、これまでの授業内容の振り返りとともに、簿記会計に関連する金融経済教育について理解を深めるための授業をこれから4時間行っていくことが宮下先生から伝えられ、授業が始まりました。

 次時からの授業の導入として、簿記会計における財務諸表から復習をしていきます。
 配布されたワークシートに書き込みをしながら、企業のキャッシュ・フローについて考えます。「月次損益計算書」「月次資金計算書」に数字を入れながら、企業は利益が出ていても資金が足りなくなることで倒産してしまうという状態を確認します。

 次に「資金繰り」の本質についてです。資金繰りの本質を知るために「商品回転率」「受取勘定回転率」を計算し、企業の経営計画に役立てることを理解していきました。

 ここで宮下先生から、「簿記会計に出てくる『資金』とは何のことですか。」という質問がありました。生徒から「現金」という回答が即座に出てきましたが、「預金」はなかなか出てきませんでした。「商品売買業における『支払い手段(方法)』は何がありますか。」の質問には、「現金」「小切手」「手形」「掛け」とスムーズに答えが出てきました。今まで学んできた内容が、しっかり頭に入っているようです。

 ここで時間がきてしまい、次時は「小切手」「手形」など決済方法について学ぶことが伝えられ、終了となりました。

 日々、会計に関する授業で公式に数字を当てはめて計算(処理)することは得意としている生徒たちですが、自分たちが計算している数字=お金であるということを改めて理解し、そのお金を業務として扱っている銀行とはどんな仕組みで成立っているのかなど、お金に関する本質部分を次の時間から学んでいくことになります。