9月14日(金)実施

川崎市立商業高等学校レポート4時間目

 4時間目は、預金を中心とした銀行の業務や機能について理解する授業です。

 はじめに、3時間目のローン・クレジットの授業で確認することができていなかった「信用」について宮下先生から説明がありました。お金を借りる際の「信用」はとても重要で「4つのC」で表わされるということを、ローン&クレジットのABCでひとつずつ確認します。「4つのC」と同じように、マーケティングの授業では「4つのP」があったことも復習として確認をしました。

 次に、さまざまな銀行業務についてです。
 「銀行は何をしているところでしょうか。」という宮下先生からの質問に、「お金を貸す」「お金を預かっている」「両替する」「お金を作っている」などの答えが出ました。
 銀行の三大業務は「預金」「貸出」「為替」であること、預金と貸出の利息の差額分が銀行の利益となること、預かったお金を必要な人に融通することを「間接金融」と呼ぶなど、金融の基礎部分を確認しました。

 続いては、簿記会計でも扱う「預金」について詳しく見ていきました。
 預金(金融商品)を選ぶ際は、「安全性」「収益性」「流動性」3つの指標が参考になること、普通預金と定期預金の特徴を確認します。事前にライフステージで学ぶ銀行に目を通していた生徒は、ワークシートに迷わず記入していました。
 簿記会計における預金として「当座預金」「通知預金」「別段預金」についても説明がありました。こうした、個人では利用することがない預金についても、商業科では学んでいきます。

 併せて、銀行にはそれぞれの役割や目的があり、取引相手も異なることも知識として身につけていきます。
 「中央銀行」と「市中銀行」の違い、市中銀行のうち、「都市銀行」「地方銀行」「信用金庫」「信用協同組合」の特徴について確認します。就職試験で金融機関を受験する生徒もいるとのことで、銀行が担う役割を再度確認していました。

 最後に、「金融商品」について確認をしました。
 金融商品の中には預金も含まれるが、「金融債」「金銭信託」「投資信託」など投資・運用することでお金に働いてもらう方法についても知ることができました。

 「数字や処理に関係する内容は、覚えるのではなく意味を理解して扱えるようになって欲しい。」という宮下先生からのお話で授業は終了となりました。