12月3日(月)実施

神戸市立湊翔楠中学校レポート1時間目

 私たちの生活と経済、消費者として、また企業を通して金融や経済活動を考える4時間授業の導入として「収入と支出のバランスを考える」授業が実施されました。 

 授業のスタートは、知ろう!学ぼう!お金の使い方の導入マンガです。 
 悟くんとおじいさん役を決めて、生徒たちにセリフを読んでもらいました。将来、お金をどのように管理して、どんな生活をしていきたいか、笑いの中でも生徒たちは真剣に考え始めています。 
 収入と支出について考える気持ちが芽生えたところで、河村先生から、生活設計・マネープランゲームを実施することが伝えられました。授業の前に係分担やゲームの進め方を学んでいた生徒たちは、スムーズに作業を進めていきます。

 さっそく20歳代からスタートです。 
 各班の収入カードが出そろったところで、河村先生から各カードに記入されている職業の特徴を確認するよう指示が出ました。生徒たちは、働き方の特徴によって収入に違いがあることに気づきます。基本生活支出カードでは、支出だけでなく、思い出ポイントにも目を向ける班が多くみられました。
 20歳代の収支を計算したところで、既に貯蓄がマイナスになる班がいくつかありました。 

 続けて30歳代の人生を経験していきます。 
 結婚する・しないだけでなく、共働きかどうかも気になるところのようでした。子どもの人数も決まり、いよいよ人生の中での大きな買い物である家と車を選んでいきました。
 住居の選択では、一括で購入できる班、ローンを組むには頭金が足りない班など、預金の大切さが実感できる場面でした。また、お金はなくても車は欲しいという班が多いようでした。保険については、人生には何が起きるか分からないからと、保険の必要性を意識しているようです。 
 限られた収入で生活していくには、選択と判断が重要であることが理解できたようです。

 40歳代では、いよいよイベント&アクシデントカードの登場です。
 宝くじが当たったり、交通事故に遭ったりと様々です。ある班からは「このままだと自己破産だ」という声が聞こえてきました。

 今日のゲームは40歳代で終了です。 
 3つの班に、結果と感想を発表してもらいました。自分たちの思ったとおりに人生を組み立てることのできなかった班がほとんどでした。 

 授業のまとめは、教科書とワークシートで行いました。 
 教科書に載っている家計簿から確認をしていきます。共働きで422,000円の月収に対して、支出は418,000円。残り4,000円を預金にあてている計算になります。自分たちがもらうお小遣いのありがたさを痛感していたようでした。 
 ワークシートに語句を入れながら、家計について考えていきます。教科書の語句にもマーカーを引きながら理解を深めようとする生徒たちの真剣さが伝わってくる授業となりました。