12月4日(火)実施

神戸市立湊翔楠中学校レポート2時間目

 2時間目の授業は、クレジットとローンの仕組みやメリット・デメリットを考える授業です。

 河村先生から、前時は、生活設計・マネープランゲームをとおして、人生とお金について考える内容だったが、本時は、現金がなくても物を買うことができる仕組みについて学んでいくことが伝えられました。

 導入マンガを、悟くんとお姉ちゃん役になって、生徒に読んでもらいます。 
 現金がなくてもクレジットカードで買い物ができること、無計画にクレジットカードで買い物をすると返済ができなくなり、大変なことになってしまうことが見えてきました。 
 続いて導入クイズをとおして、クレジットについての基本知識を得ていきます。 
 クレジットの意味が信用であること、クレジットカードではお金の預け入れができないこと、銀行の預け入れ・払い戻しができるカードはキャッシュカードということが分かりました。これら3つのことから、クレジットカードはお金を借りるための仕組みであり、そのためには社会的な信用が必要であることが河村先生から伝えられました。

 知ろう!学ぼう!お金の使い方生徒用テキストに沿って、授業は進められていきます。 
 続いて、知ろう!学ぼうお金の使い方p13 Work2の計算問題です。ヒントなしで班ごとに計算してみるよう指示が出されました。何をどのように考えて計算すればいいのか、迷いながらも電卓をたたいて計算をしていました。河村先生から、正解、計算の仕方と考え方を聞いた生徒たちは、分割払いにすると利息がつくという仕組みを理解できたようです。

 p13 Work3、4を進めていくなかで、クレジットについての理解を一層深めていきます。
 クレジットカードのメリットは、手軽に買い物ができる、おつりが出ない、カードだけなら財布が軽い、デメリットは、カードを使えない場所もある、いくら使っているのか分からなくなる、自己破産しそうという意見が出ました。
 「自己破産という言葉をよく聞くけれど、自己破産するとどうなってしまうのか説明できる人」という先生の問いには、生徒たちの手は上がりません。自己破産とは社会的信用を失うことで、具体的には、再びお金を借りることが困難になる、破産手続きが終わるまでは裁判所の許可がないと引っ越しができないなど河村先生から説明がありました。

 「クレジットカードで買い物ができる人はどんな人か」については、社会的に信用のある人、返済能力のある人、お金を自己管理できる人と、今までの学習と河村先生の説明から得た知識をもとにスムーズに答えることができていました。 
 クレジットカード会社では審査を行い、審査を通った人でなければカードは発行されないことが先生から補足されました。

 より高額な商品、例えば家や車を購入する際に活用する分割払いの方法「ローン」についても確認していきました。知ろう!学ぼう!お金の使い方p11の金利と頭金でこんなに違う!?の表から、頭金の重要性についても理解していきます。頭金(借りる額)の違いが支払総額に大きく影響することを確認した生徒たちは、支払額の差が予想以上に大きいことに驚いていました。

 本時のまとめは、教科書とワークシートで行いました。 
 買い物の方法の変化に伴って、支払い方法も多様化していること、消費者が何を買うかを決める場合に広告が大きな役割を担っていること、高額な買い物をする場合にはローンを利用すること、クレジット=信用であることを、教科書と照らし合わせながら確認して終了となりました。