名古屋市立名古屋商業高等学校 授業のねらい

授業のねらい

 今日、人生において自己責任で意思決定する必要ある場面が増加し、生活設計や金銭管理だけでなく、金融・経済の仕組み、仕事や職業への理解、消費者保護やトラブルの未然防止などを学校教育の場で教えることが求められている。また、本校では卒業生の約半分が就職するということもあり、金融に対する理解や活用能力といった社会人として必要不可欠な金融リテラシーを早期に育む必要があると考えた。本授業では、外部講師による授業やグループワークによる考察、体験型カードゲームの活用などを通して、生徒がより主体的に金融教育について取り組める授業展開を目指している。なお、本授業は1年次のビジネス基礎の中で共通履修として実施される。

教材を活用した授業の実際

 1学期では、全クラス一斉に全国銀行協会の講師派遣授業「金融のしくみと機能」を実施する。アベノミクスなど最近の金融経済情勢にも触れ、クイズなども交えながらわかりやすく学ぶことで、金融教育の入り口とする。  
 2学期では、ビジネス基礎の教科書を使用し、ビジネスの担い手としての金融業者について、役割、種類、ビジネス形態、近年の動向等を学習する。また、グループワークを通じて、金融業者の役割について深く考察する機会を設ける。  
 3学期では、全国銀行協会の「生活設計・マネープランゲーム」を活用し、ライフステージに応じたお金との関わり方について学ぶ。人生の多様な選択肢の中での生活設計やマネープランの重要性について体験的に学習し、今後の生活の中で生かすことができる授業を実施する。