11月8日(月)実施

東京都立桜修館中等教育学校レポート講師派遣

 講義のスタートは、お金と銀行に関する「クイズ」でした。「燃えてしまったお札は、どれだけ残っていると全額とり替えてもらえるか」「日本に銀行はいくつあるか」「銀行は預かったお金をどうしているか」などの出題に、生徒は三択の中から答えていきます。クイズの答えとからめながら、銀行の三大業務(預金・貸出・為替)と生活との関わりについて、講師からの説明が進みます。
このうちの「貸出」について、DVD教材「学ぼう!環境と銀行のこれから」(1校時)を視聴しながら、銀行の役割や融資について考えていきます。

 「自分が会社をはじめるとしたら、どんな会社を作りたいか」「会社を作るには何が必要か」など、生徒それぞれに考えて、ワークシートに書き込んでもらいます。そして何人かに発表してもらい、講師が説明を加えていきます。

 また、事業計画書の計算をした後、「自分がお金を貸す側だったら、この事業に融資をするかどうか」ということも考えてもらいます。
「未来をよくする会社だから、融資した方がよい。」という意見と、「今のところ実績がないし、貸したお金が返ってくる保証がないので、貸さない。」という意見に分かれました。講師から、お金を借りるのに必要な要素として、計画性、信用力、成長性、公共性などがあると説明し、銀行の公共性や社会的役割の確認をしてまとめとしました。

 「自分が会社を立ち上げるとしたら」という切り口から、今まで学んできた金融経済の学習も振り返ることができた講義となりました。