令和元年10月24日(水)13:30~14:25

 7~9時間目は「トラブルを未然に防ぐ・解決するための広報活動」について、グループ活動を通して考え、発表・共有していきます。
 
 本時に入る前、あらかじめ生徒たちは「社会への扉」の4つのテーマ(「契約」、「お金」、「暮らしの安全」、「消費生活センター」)から興味・関心のあるものを一つ選んでいます。テーマ別の班に分かれた後、テーマに沿った消費者トラブルの種類とその予防方法や解決方法を考え、最終時に発表・共有するよう指示があり、授業は始まりました。
 それぞれが収集した情報(新聞やインターネット、雑誌など)から、どのような消費者トラブルが考えられるか5分間で話し合い、ワークシートにまとめていきました。
 次に、複数考えた消費者トラブルの中からより深く調べたいテーマを一つに絞り、予防方法および解決方法を話し合っていきました。各グループが取り扱うこととしたテーマは以下のとおりです。

  • オレオレ詐欺
  • ワンクリック詐欺(3グループあり)
  • 架空請求詐欺
  • デート商法
  • SNS上での契約トラブル
  • 借金返済

 「いつ」、「誰が」、「どこで」トラブルに遭うのかを考えていきましたが、実際に体験したことがない消費者トラブルに対して生徒たちは具体的なイメージが持てないようで、インターネットで具体例を検索しながら話合いを進める班が多く見られました。

 「ワンクリック詐欺」や「デート商法」などSNSやSMS(ショートメッセージサービス)を使った詐欺の具体事例を調べながら、「これだと思わずクリックしてしまうかも」、「慌ててしまうと正しい判断ができないかもしれない」など、被害に遭う人の立場になって考える生徒もいれば、「顔も名前も分からないから犯罪も行いやすい」など犯罪が起きやすい環境(状況)があることに気付く生徒もいました。
 「借金の返済」について調べた班では「お金との関わり方やローン・クレジットの知識は、学校での教育も必要。自分もこの授業がなければ、お金との関わり方や借金などについて考えることはなかったと思う」という意見があり、予防方法や解決方法についての広報は、学校における教育を想定して、誰もが楽しく理解できる方法を考えていくことにしました。

 次時は、発表方法(ポスターやロールプレイングなど)を取りまとめていくことが伝えられ、授業は終了しました。