令和元年10月31日(木)10:45~11:40

 9時間目は、前時2時間でまとめた「トラブルを未然に防ぐ・解決するための広報活動」について、グループ毎に発表していきます。

 発表時間は入退場・発表・質疑応答で5分間厳守で、先生が経過時間を知らせます。発表を聞く他の班は、発表後に質問し、配布されているワークシートの評価表で評価を行います。

【各班の発表・質疑応答内容】
班 (テーマ) 発表内容 質疑応答
1班 (お金) 【トラブル】オレオレ詐欺
【発表方法】ポイントをまとめたレジュメをパソコンで拡大して発表
【発表内容】
①なりすましの具体的な手口(警察官になりますます等)
②だまされないための注意点
③「詐欺」と思ったら通報
Q1.生徒が詐欺に遭ってしまったらどうすればよいか
A1.親に相談等
Q2.オレオレ詐欺等に関して相談できる場所  はあるか
A2.ある(警察の相談窓口等)
2班 (お金) 【トラブル】ワンクリック詐欺
【発表方法】口頭説明+三択クイズ
【発表内容】
①ワンクリック詐欺の事例説明
②SNSでニセの請求ページが表示された際の対応についてのクイズ
③おいしい話には要注意、不安があれば誰かに相談
Q1.ワンクリック詐欺は年間どのくらいの数発生しているか
A1.次回までに調べて回答する(→2018年の架空請求詐欺の認知件数は4,844件)  
3班 (お金) 【トラブル】借金返済
【発表方法】動画放映後、説明
【発表内容】
①借金の返済が滞ってしまった事例の紹介(動画)
②借金返済が難しい場合は借入先に相談
③手遅れになる前に相談すること
Q1.住宅ローンなど、銀行からお金を借りることも借金か
A1.借金
4班 (契約) 【トラブル】ワンクリック詐欺
【発表方法】紙芝居形式
【発表内容】
①ワンクリック詐欺が多いサイト(アダルト・アイドル・アニメ等)
②怪しいサイトにアクセスしない、提供元が不明なアプリはダウンロードしない、セキュリティソフトを導入する
③予防方法は「基本無視」、解決方法は「公的機関・専門家」に相談(消費生活センター・国民生活センター・都道府県警サイバー犯罪窓口、法テラス)
Q1.URLをクリックしてしまったら
A1.請求画面等が出るが、それ以上クリックしないこと。くれぐれも相手に連絡しないように
5班 (契約) 【トラブル】架空請求詐欺
【発表方法】ポスター(インパクトのある見せ方で情報を拡散する)
【発表内容】
・架空請求詐欺の説明
 特徴:身に覚えがない、架空の会社等からの通知
 予防方法:もし来たら無視
 解決方法:消費者ホットライン(188)に相談
Q1.どのような手口が多いか
A1.個人的にはメールが多いと思う
Q2.具体的にどのような内容なのか
A2.例えば裁判所を名乗るハガキで、金銭の支払いについて記載されている等
Q3.請求される金額はどれくらいか
A3.一概に言えない
6班 (契約) 【トラブル】デート商法
【発表方法】紙芝居形式
【発表内容】
①デート商法の手口を説明
②解決方法はクーリング・オフ
Q1.クーリング・オフの書面に書かないといけない内容は
A1.契約日、名前、契約解除の旨等を明記しないといけない
7班 (契約) 【トラブル】SNS上での契約トラブル
【発表方法】紙芝居形式
【発表内容】
①便利で利用者が多いSNSで若者を狙ったトラブルが増加
②予防方法:SNSに表示される広告内容、リンク先の通販サイト等の内容確認、書込内容等全てを鵜呑みにしない、「危険サイン:極端な値引き、正確な運営情報がない、日本語が不自然、クレジットカードが利用不可」
③解決方法:消費者ホットライン(188)に相談
Q1.おすすめのセキュリティソフトは
A1.子どもを有害情報やトラブルから守るという意味で、セキュリティソフトとは異なるがスマホの「あんしんフィルター」などがある
Q2.SNS広告、通販サイト以外の手口は
A2.会員登録やサイトの契約等もある
Q3.海外のサイトで詐欺に遭った場合も188  に相談でよいか
A3.相談は受け付けていると思う
8班 (契約) 【トラブル】ワンクリック詐欺
【発表方法】ロールプレイング
【発表内容】
①ワンクリック詐欺被害に遭うまでの流れ、被害に遭った後の対応について紹介(ロールプレイング)
②予防方法:無視する、セキュリティソフトを入れる
③解決方法:消費者ホットライン(188)に相談
Q1.被害に遭った場合、相談すればお金は返ってくるか
A1.相手次第だが、返ってこない場合も多いと聞く
Q2.被害に遭う金額は
A2.一概に言えない

 各班の発表終了後、他の班の発表を踏まえ「自分の班の改善策」、「新たに考えられたこと」、「自分たちの班に不足していたこと、新たに加えるとよいと思うこと」、「今回の広報をより効果的にするためにはどうすればよいか」を個人で考え、ワークシートに記入していきました。

 本時で一連の授業が終了となりましたが、課題に向き合い、調べ学習や話合い、発表や共有を通して生活における経済計画の必要性や、消費者市民社会の一員として適切な意思決定に基づいた行動をすることの重要性について、実感を持って理解し、今後の生活に生かすことができる知識を身に付けられた9時間の授業となりました。