11月19日(木)実施

京都府立洛水高校レポート3時間目

 3時間目は、生活設計・マネープランゲームで体験した内容の振り返りと、ローンの仕組みについて理解する授業が実施されました。

 はじめに先生から知ろう!学ぼう!お金の使い方が配布されました。
 p5 Work1に、収入に見合った支出になったか、人生の選択は満足のいくものになったか、改善すべき点はどんな点だったか、各自記入しながらゲーム結果を改めて振り返りました。

 次に、ゲームの中にも出てきた「ローン」について考えていきました。
 p8導入マンガで高価な物を買う場合に、ローンという仕組みを上手に使うことの大切さを確認した後、具体的にローンの仕組みを確認していきました。
 「ローンにはどんな種類がありますか」という先生からの質問に、「家」、「自動車」という回答がすぐに出てきました。先生からは、進学するために活用する人もいると思うが、奨学金もローンのひとつであることが補足されました。
 続いて導入クイズで三択に答えながら、ローンの実態を考えていきました。高価なものを購入する際、お金を貯めてから購入しようとすると何十年もかかってしまうこと、反対にローンは金利分も合わせて返済しないといけないので、借りたお金より多くのお金を返済するということが分かりました。
 ここで先生はローンの返済シミュレーションを、表計算を使って生徒たちに確認させていきました。金利2%で1,000万円を借りた場合、30年後にはほぼ2倍の1,811万円になることが分かりました。金利が5%の場合にはどうなってしまうのか、生徒たちからは「大変なことになってしまう」という声が聞かれました。ローンを活用する場合、金利と借りる期間に注意しなければならないことが見えてきました。
 また、頭金をどれだけ準備できるかで借りる金額も変わってくるため、お金を借りる場合でも、貯蓄が必要であることも先生から伝えられました。【図解】金利と頭金でこんなに違うローン返済シミュレーションを使うことで、頭金の大切さを実感を持って理解することができました。
 ローンの仕組みに興味をもった生徒からは、「今ローンを活用すると、金利はどれくらいなのですか」という質問が出ました。先生は、長期金利の参考指標となる国債金利の推移を示しながら、ローン金利について説明しました。

 お金を借りる場合でも、貯蓄が必要であるということが分かったことから、【図解】頭金を貯めるには を使って、収入と消費支出、非消費支出の中で何を節約することができるのかということを考えていきました。消費支出の中でも、節約しやすい費目としにくい費目があることが分かりました。

 ローンの仕組み、頭金と金利の関係を確認した後、だれでもお金を借りることができるのかということも確認していきました。p11「収入」や「返済計画」などの「信用が必要」を読み、4つのCが必要であることが分かりました。Character(人格)、Capacity(支払能力)、Capital(資産)、Control(自己管理)の4つです。これらの信用が十分でないとローンは利用できないということが分かりました。

 最後に学習のまとめを確認し、授業が終了となりました。