11月26日(木)実施

京都府立洛水高校レポート4時間目

 4時間目は、クレジットの仕組みについて理解する授業が実施されました。

 はじめに、知ろう!学ぼう!お金の使い方のp12導入マンガで、現金を使わずにカードだけで買い物ができる様子を確認した後、「クレジット」とはどのような仕組みなのか学んでいくことが先生から伝えられました。
 導入クイズにチャレンジすることで、「クレジットの意味」、「クレジットカードでできないこと」、「銀行で発行してくれる預金の預け入れ、払い戻しができるカードを何というか」について確認ができました。  
 クレジットとは「信用」という意味で、信用のある人でないとクレジットカードを作ることができないということです。
 ここで「カード」の種類と特徴を【図解】カードの種類で確認していきました。

  • キャッシュカード:銀行の預金の出し入れができる。
  • プリペイドカード:事前に代金を支払っておく。利用した分だけカードの残高が減る。
  • デビットカード:利用代金が預金口座から即時に引き落とされる。
  • クレジットカード:買い物などの際にカードを提示しサインをすることで支払いができる。支払代金は預金口座から後日引き落とされる。

 
 次に、実際にクレジットカードでの支払いについて考えてみました。
 10万円で買える自分の欲しい物を決め、金利12%、12回払いで購入した場合の返済額を計算します。毎月の返済額が8,885円、合計の支払額が106,620円ということで、現金で支払うよりも6,620円多くなることが分かりました。
 クレジットカードを利用する際には、金利と利用回数によって合計の支払額が変わることを理解したうえで活用しないといけない、ということが先生から伝えられました。
 クレジットでの買い物のメリットは、後払いにすることができる、通販などでの支払いが簡単、現金をたくさん持ち歩かなくてもよい、分割払いにすることができるなどです。デメリットは、使い過ぎる心配がある、悪用される危険がある、分割払いなどは金利がかかるなどです。
 初めにも確認通り、クレジットとは信用という意味であり、お金を借りる際の信用とは、前時に確認した4つのC(人格、支払能力、資産、自己管理)です。クレジットは、ローンほど金額は大きくない場合が多いが、ローンと同様に実際は借金であり、収入に見合った利用が大切であることが分かりました。

 ここで、ローンやクレジットの返済のために借金をしてしまうと、多重債務から自己破産になってしまうということも併せて確認していきました。ローン&クレジットのABC p32~p34で、借金で借金を返済していくとどうなってしまうのか、多重債務におちいる原因、多重債務になってしまった場合の債務整理方法を確認しました。借金の返済が困難になりそうな場合には、多重債務になる前にまずは身近な人や専門家に相談することの大切さが先生から伝えられました。

 最後に【図解】生活設計・マネープラン参考資料で、雇用形態別の賃金、最終学歴別生涯賃金を確認しました。
 男女、正規・非正規の違いで平均月収に大きく差が出ること、最終学歴の違いでは、生涯年収が約2倍も違うことも分かりました。

 生活設計・マネープランゲームで人生の疑似体験をした後、自分とお金との関わり方を考える授業を通して、それぞれが将来の生活やお金との関わり方を考え、卒業後の人生の中で活かすことのできる知識を身につけることができたようでした。