11月12日(木)実施

京都市立栗陵中学校レポート3時間目

 3時間目は、消費者として経済を考える授業です。
 「生活設計・マネープランゲーム」を活用し、30歳代の人生の疑似体験から、自らの生活に必要なお金との関わり方について考えることが目的です。
 
 はじめに先生から、本時は班に分かれてカードゲーム体験をすることが伝えられました。
 既習内容である「家計」の意味を確認し、家計について実際に体験していくカードゲームは、班で1人の人生を体験すること、班の中で係を決めて進めていくことが伝えられ、ゲームが始まりました。

 どの職業に就くかを決めた後、先生からカードの見方、マネープランシートの記入の仕方、思い出ポイントの考え方が伝えられました。どの班も、この時点から1人の人生が始まるということで真剣そのものです。

 30歳代のライフイベントと関わりのある「三大資金」についてスライドで確認した後、収入、基本生活支出、結婚、子育てについて話し合いながら決めていきました。各カードの決定を偶然性ではなく選択性にしたのは、今回の授業のねらいとして班で話し合い一つずつ決定していく中で、何を選択するのか、その結果どうなるのか、出た結果に対して実感と責任をもって欲しいという先生の意図がありました。

 自分では使えないお金が「非消費支出」であることは、生徒たちからスムーズに声が上がりました。非消費支出一覧からそれぞれの金額を確認する作業の中で、収入と家族構成によって非消費支出の金額が変わることに気づくことができました。

 ローンのしくみを確認した後の住居を決める場面では、どの班も一戸建てやマンションの購入を希望しましたが、貯蓄額が0円またはマイナスの場合は賃貸住宅しか選択できないルールの説明が先生から伝えられました。各班は残念がりつつも、どのランクの賃貸にするか話し合いながら、なぜこの時点で貯蓄ができていなかったのだろうかと、ここまでの選択を振り返っている様子も見受けられました。

 車の購入、保険の加入を決めた後、イベント&アクシデントカードを引きました。人生には不測の事態が起きること、保険に加入していれば、アクシデント支出を補てんできる場合もあることなど体験できました。

 30歳代のまとめとなる、貯蓄額と思い出ポイントを計算したところで授業は終了となりました。

 次時は、今日の結果をふまえ気づいたことや考えたことを発表し、クラスで共有した後、公的制度の課題についえ考えていくことが伝えられました。