11月15日(火)実施

千葉市立幸町第一中学校レポート1時間目

 社会科公民的分野で、「くらしと経済」について学ぶ授業が実施されました。
 1時間目は「コンビニエンスストアの経営者になってみよう」というワークを行い、経営者の視点から消費者の消費行動について考えることで、生活と経済の関係について気づき、考えることが目的です。

 先生の「先週、コンビニエンスストアに行った人はいますか」という質問から、授業が始まりました。生徒に自宅周辺のコンビニエンスストアの名称を挙げてもらうことで、コンビニエンスストアはとても身近な存在であることが確認できました。
 今日の授業は、商品を販売する「経営者」の立場になって、商品を購入する「消費者」の消費動向を考えながら、利益が出るコンビニエンスストアの経営を考える活動であることが伝えられました。

 最初に、教科書p118,119の地図内A~Eのどの場所にコンビニエンスストアを開店するか、開店する場所とその場所を選んだ理由を個人で考えていきました。生徒からは、「Aは駅が近いため、多くの買い物客が来る」「Eはサッカー場が近くにあり、試合に来た人が買い物をする」といった意見が挙げられました。
 先生からは、コンビニエンスストアの買い物客の交通手段は「徒歩:車=7:3」というデータがあることが伝えられ、生徒たちは改めて自分の選択について確認しました。

 個人で開店する場所を考えた後は、4人1班のグループを作り、「共同経営」という形でA~Eのどの場所にコンビニエンスストアを開店するか意見を出し合いました。

 教科書p119右上の「コンビニエンスストアに関する資料」の情報(①売上高にしめる各商品の割合(2013年度)②利用客の年齢別割合(2013年度)③一人の利用客が利用する頻度(2013年度版)④1日平均の客数・客単価・売上高(2014年2月平均))を確認した後、A~Eの周辺に何があるのか一つずつ確認し、どのような人にとって利用しやすいか、コンビニエンスストアの売り上げに繋がるかを考えていきました。

 ある班からは「資料を見ると、コンビニエンスストアの利用者の90%が20歳以上で、4分の1以上の人が週4回来ていることが分かるので、Bのオフィス街が良いのではないか」という意見や、「Cの場合、すぐそばに幼稚園や小学校があり、住宅地にも位置しているため、日用品が必要な時や急を要する際に利用しやすい」といった意見が挙げられました。
 次に、ここまでに選んだ場所と合わせて、コンビニエンスストアの売り上げを伸ばすアイディアも班で話し合いました。ある班からは、「他のコンビニには無い、オリジナル商品を販売する」といったアイディアが挙げられました。

 先生からは、売り上げを伸ばすアイディアに正解は無く、最近では高齢者をターゲットに、コンビニエンスストアとカラオケを併設しているケースがあることなどが伝えられました。そのようなコンビニエンスストアがあることを初めて知った生徒も多く、非常に驚いていました。

 最後に、授業の感想をワークシートに記入し、「今回の授業は経済に関する授業の入り口であり、次時は消費者の視点で授業を行う」ということが伝えられ、授業が終了となりました。