11月16日(水)実施

千葉市立幸町第一中学校レポート2時間目

 2時間目は、消費者としての視点から経済を考える授業です。
 「生活設計・マネープランゲーム」を通して20~30歳代の人生を疑似体験し、自らの生活に必要な選択とお金との関わり方について考えることが目的です。

 はじめに、4人1班のグループを作り係を決めます。係を決めたら20歳代の人生体験の始まりです。
 20歳代では裏返しにした3枚の収入カード、基本生活支出カードからそれぞれ1枚ずつ引き、記載されている金額をマネープランシートに記入していきます。収入が決まったら、税金や保険など自分で自由に使うことのできない「非消費支出」について確認し、それぞれの収入に対しての非消費支出を資料集P2から探し出しました。基本生活支出カードには「生活の特徴と、それによってかかる年間支出と住居費」が記載されていますが、カードを引いた生徒は「こんなにお金がかかるんだ」と真剣にカード内容を読んでいました。次に、裏返しにした自動車カードを引き、自動車を購入する班は、自動車の種類を話し合って決めました。
 20歳代の体験が終わった段階で、貯蓄がマイナスになる班もありました。

 続いて30歳代の人生体験が始まりました。30歳代では様々なライフイベントを体験します。カードを引く前に、先生から資料集p4,5を確認するよう指示がありました。人生の三大資金(住宅資金・教育資金・老後資金)と結婚資金にどれくらいの費用がかかるのか、先生の体験談も交えて説明がありました。そして、結婚カード、子育てカードを一枚ずつ引き、家族構成が決まりました。非消費支出は、収入と家族構成によって金額が変わるので、その点に注意しながら非消費支出一覧から金額を探していきました。

 家族構成が決まった後、住居の購入について班で話し合いました。既に貯蓄がマイナスになっている班からは「家は安くて良い」という意見があり、子どもが3人いる班からは「マンションに住んだら下の階の人に迷惑をかけてしまいそう」といった意見が出ており、自分ごととして生活設計を考えている様子が伺えました。先生からは、「一戸建てやマンションを購入する場合は、頭金の費用があれば、ローンで購入することが可能」ということが伝えられ、ローンによる購入も検討しながら、住居を決定しました。
 その後、自動車の購入、保険の加入を決定した後は、イベント&アクシデントを体験します。「冠婚葬祭による支出」、「盗難被害に遭うが、保険で補てんする」などを体験し、イベント&アクシデントにかかる費用や、アクシデントにかかる支出は保険で補てんが出来る場合があることを理解していきました。

 最後に、30歳代までの貯蓄と思い出ポイントの合計を計算し、ゲームは終了しました。
 貯蓄がプラスになる班もあれば大幅にマイナスになる班もあり、生徒からは「収入の割に支出が多い」といった感想が聞こえてきました。
 先生からは、「今回はゲームだけど、自分の人生でもこのようなことが起きる可能性があるということを、自分と重ね合わせて考えて欲しい」と伝えられ、授業は終了となりました。