12月13日(火)実施

千葉市立幸町第一中学校レポート3時間目

 3時間目の授業では、「あなたと銀行のかかわり」を活用し、金融機関の代表である「銀行」の三大業務について理解していきました。

 先生からの「銀行には何をしに行きますか」という問いかけから、授業が始まりました。生徒からは「お金をおろしに行く」といった意見が出てきましたが、次の「近々、銀行に行く予定がある人はいますか」という質問にはほとんど手が上がらず、中学生の時点ではまだ実際に銀行を利用している人は少ないことが分かりました。

 続いて、スライドの「100万円あったらあなたはどうしますか」という問いに、お金を貯めることに関連して、生徒からは、「貯金する」、「使う」、「寄付をする」といった意見が飛び交いました。ここで「動画で学ぶ銀行の仕事」を視聴し、銀行は「預金」、「貸出」、「為替」という業務を行っていることを確認しました。ワークシート【2.金融のしくみと銀行の役割】を使って、銀行の三大業務を理解したところで、先生から「金融とは、お金を融通すること」と説明がありました。
 あなたと銀行のかかわりp8の図を参照しながら、金融のしくみ(預金と貸出の関係)についても理解していきました。

 ここで、先生から、「銀行も一つの会社ですが、どのように儲けているのでしょうか」という問いかけがありましたが、生徒からはなかなか答えが出てきませんでした。先生から、銀行の利益の多くは、「利子」から得ていることが伝えられました。貸出利子から預金利子を引いた差額が銀行の利益になるということを、ワークシート【2-②.銀行はどのようにして利益を得ているのだろう】の計算を通して確認しました。

 続いて、教科書p143を確認しながら、ワークシート【2-③.「銀行」と「日本銀行」はどのような関係があるのだろう】について考えていきました。
 先生からは、日本銀行が「銀行の銀行」、「発券銀行」、「政府の銀行」の3つの機能を持った銀行であることや、私たちが直接日本銀行とお金のやり取りをすることは無いことが伝えられました。
 さらに、ワークシート【2-④.銀行は社会にとってどのような役割をはたしているのだろう】では、銀行は、お金を預ける人と借りる人の「資金の橋渡し役」を担っていることも確認しました。

 最後に先生からは、日本にはじめて銀行が設立されたのは明治時代以降で、渋沢栄一という人が設立をしたこと、その後日本経済が活発になるのと並行して、現在のように多くの銀行が設立されたことが伝えられました。
 今回の授業の感想を記入し、次時は銀行の仕組みをより細かく学習することが伝えられ、授業は終了となりました。