12月14日(水)実施

千葉市立幸町第一中学校レポート4時間目

 4時間目は、前回の「銀行の三大業務」に続き、銀行の役割について理解を深めるための授業が実施されました。

 スライド「企業の資金調達方法とお金の流れについて考える」から、アーティストが新しい事業を行うための資金をどのように調達すればよいのかを考え、ワークシート【1-①.資金調達方法にはどんな方法があるのだろう】に書き出すよう先生から指示がありました。
 生徒からは、「お金を借りる」、「より多く働く」、「周りの人からお金を集める」といった意見がありました。先生からは、資金調達方法として主に行われているのは、「銀行融資」と「株式発行」であることが伝えられ、銀行融資と株式発行の違いを確認しました。

 次に、教科書を参照しながら、ワークシート【2-③.資金調達方法にはどんな違いがあるのだろう】の空欄にキーワードを埋めていくよう先生から指示がありました。キーワードである「融資」と「預金」の違いや、「間接金融」と「直接金融」の違いは何か、周囲の生徒同士で確認し合いながら空欄を埋めていました。それぞれが記入した後、先生から各キーワードの説明があり、空欄に当てはまる言葉を確認していきました。

 資金調達方法とその仕組みを理解したところで、先生から、「そもそも個人や企業は、なぜ銀行からお金を借りるのでしょうか」という問いかけがありました。個人に関しては「家を買うため」や「車を買うため」といった意見が、企業に関しては「お店を開業する」、「お店を増やす」、「商品を作る」といった意見があがりました。そこでさらに先生から、「もし、銀行の貸し出せる資金が不足した場合はどうなりますか」と問いかけがあり、生徒から、「新しくお店が建てられなくなる」、「倒産する」、「必要な物が出回らなくなる」、「お金が入らない」、「仕事がなくなる」、「家や車が買えない」など多くの意見が飛び交いました。生徒たちは、銀行が行う「お金の橋渡し」が、社会のあらゆる場面で影響を与えていることに気づいた様子でした。

 続いて、あなたと銀行のかかわりp18の「世の中にお金がなかったら」について「紙のお金」になぜ価値があるのかをあわせて考えていきました。一通り生徒の考えがまとまったところで、先生から、紙幣が無い時代には物々交換をしていたことや、物々交換では人によって価値観が異なるため必ずしも欲しいものが一致しないこと、通貨には「法定通貨」として価値があることが伝えられました。

 最後に授業の感想を記入し、授業は終了となりました。生徒は、日ごろあまり考えることのない銀行の役割やお金の価値について学び、新たな発見があった様子でした。