11月8日(金)実施

千葉県立佐倉東高等学校 レポート3時間目

 3時間目は、「あなたの命を育んだお金はいくら?」「生活設計・マネープランゲーム」の授業が実施されました。

 前時に、手取り収入から生活費はいくらぐらいかかるのかを学習したことを振り返り、本時はより具体的に、人生の中でどのくらいお金がかかるのかを理解する授業になることが大嶋先生から伝えられました。  

 はじめに、「私の命を育んだお金はいくら?」のワークシートを使って、生まれてから高校を卒業する18歳までに、何にどれだけお金がかかったのかを計算し、考えていきました。費目は「出産費用」「食物費」「住居費」「保険医療費」「交通通信費」「教養娯楽費」「光熱・水道費」「被服及び履物費」「諸雑費/小遣い・交際費」「家具家事用品」「教育費」の11費目です。  
 交通通信費を計算する際、電車の定期代や携帯電話の通信費をいくら支払っているのか分からない生徒もいました。大嶋先生からは、「これからは、自分が何にいくらお金を使っているのか、意識して知るようにしていって欲しい」ということが伝えられました。最後に教育費を計算しましたが、保育園と幼稚園で費用が違うこと、公立学校か私立学校で大きな差が出ること、塾や習い事など、学費以外にも教育費がかかっている場合があることなどが分かりました。  
 最後に11費目全てを合計してみました。2,000万円~3,000万円という数字に、生徒たちは驚きを隠せません。「これって、子ども一人の場合にこれだけかかるんですよね」と、真剣に質問をしている生徒もいました。  
 自分が成長するためにかかったお金を知ることで、自分が親になった時のことを考えるきっかけにもなったようでした。 

 生きていくうえで、どれくらいのお金が必要なのか興味を持つことができたところで、これからの人生を大きな流れの中で理解することができる生活設計・マネープランゲームを実施していきました。  
 ゲームを始める前に大嶋先生からは、「人生は、失敗したと思っても巻き戻してやり直しをすることはできません。ですから、ゲームを通してどのように人生設計をしていけばよいのか、今のうちに疑似体験して欲しいと思います」と、ゲームを実施する意図と、ゲームだからと言って、勝ち負けにこだわるものではないということも伝えられ、ゲームが始まりました。

 4人1班で1人の人生を体験していくという設定が、生徒たちにとっては興味深かったようで、係を決める際には、特に班長は責任重大ということで真剣に決めていました。  
 さっそく20歳代からゲームがスタートしました。裏返した収入カード、基本生活支出カードから班長が1枚ずつ引いていきます。早い班はこの時点で、「支出の方が多いから、大変な生活になる」と話し始めていました。

 20歳代を終了したところで、本時の授業が終了となりました。 
 次時は、30歳代以降の人生を体験していくことと、その結果から人生設計やライフプランについてどのように考えていけばよいのかを学ぶ授業になることが伝えられました。