11月18日(月)実施

名古屋市立城山中学校レポート1時間目

 社会科公民的分野「わたしたちの消費生活」の授業の一環として、かしこい消費生活のあり方を考える全3時間授業の1時間目が実施されました。

 1時間目は、中学3年生の生徒たちが、お金についてどの程度の知識をもっていて、自分のこととして考えたことがあるのかを確認するためのワーク活動でした。

 まず、教師が作成したワークシート1に書かれている8つの質問に対して、ひとつずつ考えて答えを出していきました。

Q1.あなたの人生にとってお金とは何ですか?

Q2.あなたにとってお金と思い出はどちらが大切ですか?(4段階評価)
なぜ、そのように思いますか?具体的に書いてみよう。

Q3.あなたの家族は節約家、それとも浪費家?(4段階評価)
どのような点でそう感じますか?具体的に書いてみよう。

Q4.10年後(25歳)、あなたは節約家になると思いますか、それとも浪費家になると思いますか?(4段階評価)なぜ、そのように思いますか?具体的に書いてみよう。

 前半4つの質問に対する答えを通して、一人ひとりのお金に対する価値観や、日常生活の中でのお金とその使い方などについて、どのように意識したり考えたりしているのかが見えてきました。
 Q4.では、趣味や自分の買い物にお金を使いたいという回答があり、現在の生活の延長線上でお金の使い方を考えている様子が見受けられました。

Q5.あなたの人生におけるビッグイベントにかかる費用について予想してみよう。
結婚費用 / 出産費用 / 葬儀費用

Q6.あなたが結婚をする際に、男子はいくらの婚約指輪をプレゼントしますか?女子はいくらの婚約指輪をプレゼントされたいですか?

Q7.35歳になったあなたには月30万円の収入があるとしましょう。どのようにお金を使いますか。ただし、結婚をして子どもが2人いる4人家族で、共働きではないという設定で考えましょう(11種類の項目について、それぞれにかかる費用を考える)。

Q8.これらの質問に答えて、またグループで話をしてみて“かしこい”消費生活を送ることができる人間にならなくてはいけないと思いましたか?(4段階評価) なぜ、そのように思いますか?

 後半4つの質問では、いくつかの人生におけるビックイベントで必要になるお金や、日常生活を営むうえで何にどれくらいお金がかかるのかを考えていきました。  
 Q5.では、結婚費用よりも葬儀費用の方が金額が高いと思っている生徒が大半を占めました。またQ6.の婚約指輪の金額については、購入する立場の男子と、もらう立場の女子では金額に少し差があったようで、どの程度が妥当なのかを話し合う場面も見られました。
 Q7.の、4人家族の生活をシミュレーションする場面では、生徒たちはどのようにお金を使うのか全く見当がつかないようで、ワークシートに書き込みをする手が止まってしまいました。教師からヒントとして、知ろう!学ぼう!お金の使い方 p6の30歳未満勤労単身者の平均収入と平均支出の表をもとに考えてみるよう指示が出されました。食費や水道光熱費など、普段意識せずに消費しているものに対して、どれくらいお金がかかっているのかが少しずつ分かるのと同時に、やりくりをする中で一定額の貯蓄をしていくことの難しさにも気付いたようでした。「お金が足りない」という声も聞こえてきました。

 様々な費目にかかる金額を考えているところで、時間となりました。  
 教師からは、Q7.の11種類の項目に掛かる費用を全て考え記入しておくこと、Q8.の感想を記入しておくこと、次回は生活設計・マネープランゲームを実施することが伝えられ、本時の授業は終了しました。