11月20日(水)実施

名古屋市立城山中学校 レポート2時間目

 2時間目は、収入と支出のシミュレーションをすることで、将来の家計を予測・検討し、かしこい消費生活のあり方を考えるための授業が実施されました。生活設計・マネープランゲームを活用した体験型の学習です。

 8つの班に分かれ、係を決めてゲームはスタートしました。  
 20歳代の人生を体験するに当たり、教師から収入カード・基本生活支出カードの各3パターンの特徴が説明されました。どの班も、収入①を引きたいと口にしていました。  
 実際には、収入カード①が4つの班、収入カード②③がそれぞれ2つの班でした。基本生活支出については、基本生活支出カード①はなく、基本生活支出カード②③と分かれました。  
 20歳代の貯蓄額を計算した際、前時の授業内容を思いだし「結婚式を挙げるお金がない」というつぶやきも聞こえてきました。  
 ゲームをスムーズに進められるよう、使わないカードは随時箱に片づけていくように、教師ら指示が出されました。

 30歳代では、様々なライフイベントを体験していきました。  
 結婚する・しない、結婚する場合には共働きかどうか、子どもは何人か。ここまで決まったら、家を購入するための貯蓄があるかどうかの計算です。20歳代の貯蓄額と合わせてもマイナスの場合には、一戸建てやマンションは購入できず、借りて住むを選択することになります。貯蓄がある班でも、これからの人生を考えたうえで、一括購入にするかローンを活用するか検討してみました。借金はしない方がいいのではないかという意見が多く、貯蓄がある班は、一括購入を選択していました。  
 車の購入に際しては、貯蓄はあるが思い出ポイントがほとんどない班では、思い出ポイントが多い車種を選ぶことで、お金と思い出ポイントとのバランスを取ろうとする様子が見受けられました。  
 イベント&アクシデントカードを引く前に、保険に入るかどうかも検討しました。河合先生から「今回の保険は、自動車保険、火災保険、生命保険など全ての種類に対応する保険です。10年間で100万円の支払いが必要です」と説明がありました。アクシデントへの備えとして、保険に入る班がほとんどでした。  
 盗難被害や自宅が火事などのアクシデントカードを引いた班では、保険の重要性を理解することができたようでした。

 40歳代、50歳代と、車を買い替えたり、保険に入るのをやめて大変なことになったりと、様々な人生が展開されていきました。  
 最後に、退職金カードを引き、貯蓄額と思い出ポイントの合計を計算して、人生体験は終了となりました。

 各班の結果

1班2班3班4班5班6班7班
貯蓄額-8,200万円7,350万円-8,300万円28,900万年26,600万円7,500万円32,800万円
思い出
ポイント
52316226222834

 ここで時間がきてしまったため、授業は終了となりました。

 次回、今回のゲームについての考察を行い、かしこい消費生活を考える授業のまとめになることが伝えられ、授業は終了しました。