浜松市立庄内中学校 授業のねらい

授業のねらい

 将来自立するときには、経済的に自立できなければならない。自分の収入に見合った生活(支出)をしないと家計が破綻してしまう。そうならないためにも実際の生活では、どんなところにどれだけお金が必要になるのか知る必要がある。そのうえで自分のライフスタイルに合ったバランスの取れた収入、支出を考えることが大切となる。 そこで、この単元を通して、将来にわたって充実した生活をするために必要な収入と支出を考え、お金との関わり方:「借りる」「貯める」「使う」について、金融経済教育教材を活用しながら理解を深める授業を実施したい。

教材を活用した授業の実際

 生活設計・マネープランゲームを単元のはじめに行い、家計が破綻してしまうケースを作り、どのような選択をしたら自分の理想とするライフスタイルに近づけることができるのかを考えさせる。また収入に見合った支出という考え方ができるようになってもらうようにする。
 さらに、銀行などの金融機関やローン・クレジットなどを上手に利用して、お金が必要なときに利用することも考えてもらう。ただし、借りたお金は返す期間と元金に応じ利息が上乗せされるので、返済計画に無理がないかを確認して借りた方がよいことを理解させる。特に住宅ローンについては活用が現実的であることや、金利によって返す利息が全く違ってしまうことも知ってもらう。

 今回は支出を中心に考え、お金の上手な借り方を学習し、バランスの取れた生活設計を立てることを目標とする。しかしながら、バランスの取れた生活設計を考えるうえでは、収入に見合った支出というのが大前提となるので、収入面についての学習、つまり賢い貯蓄の方法やお金の増やし方(株式、為替、金、国債などの債券、定期・外貨預金など)についても学習することが必要と考える。そこで、これらの内容は株式の学習に内容を膨らませて別に実施することとする。