11月30日(水)実施

浜松市立高台中学校レポート2時間目

 2時間目は、家計は経済活動の中でどのような役割を果たしているのか、自分たちが日常で実際に行っている経済活動を通して考えていきました。

 まずは、大型テレビに1960年頃に撮影されたある家庭の写真が映し出されました。先生からの「これは何をしているところだと思いますか」という質問に対して、生徒からは、「料理をしている」、「洗濯物をたたんでいる」など様々な意見が出ました。「家計簿をつけているところ」と正解が出たところで写真全体を映すと、そろばんを使って家計簿をつけているお母さんの様子が確認できました。
 続いてもう1枚、最近の家計簿をつけている写真が映されました。先に見た写真と比べたところ、そろばんが電卓に変わっていましたが、昔から各家庭では家計簿をつけて、お金の管理をしていることがわかりました。
 次に「家計」とは何かを考えていきました。
 家計とは、収入(所得)から支出(消費)を引いたものであることが先生から説明され、前時に体験した「生活設計・マネープランゲーム」では、収入と支出のバランスによって、貯蓄がプラスになったりマイナスになったりしたことを振り返りました。
 ここで生徒たちのお小遣いと今月1か月間で実際に使ったお金について振り返り、自分たちが行っている経済活動について考えてみることにしました。

 ワークシートが配られ、この1か月間のお小遣いの金額、買ったものとその値段を記入して、簡単な家計簿を作っていきました。生徒たちは自分で買ったもの、保護者から買ってもらったものを思い出しながら書き出していくことで、いろいろなものを購入していたことに気付いたようでした。書き出していくうちにお金を使い過ぎていることを反省する生徒もいました。
 お小遣いとその使い道を書き出したところで班になり、班ごとにそれぞれがどのようなお金の使い方をしていたか、それは本当に必要な買い物だったのかなどを話し合いました。そして班の中から1人選んで、お小遣いの使い道をホワイトボードに書き出し、お金を使った理由や余ったお小遣いはどうしたのかを発表していきました。生徒のお金の使い道は、お菓子やジュースの購入が多く、その他には本やマンガ、映画鑑賞、趣味などの項目が並びました。今月だけ特別な出来事があり、出費が通常よりも多くなってしまったことを説明した生徒もいました。

 先生が各班の発表内容を見て「コンビニ(お菓子やジュース)」、「本」、「アクセサリー」などには赤い線、「映画鑑賞」、「ライブ」などには青い線を引いていきました。そして2色の違いが何か生徒に質問しました。生徒からは「物と食べ物」、「物と娯楽」など回答がありましたが、正解は赤い線は形のある商品で青い線は形のないもので、前者を「財」、後者を「サービス」と呼ぶことが伝えられました。

 ここで先生が自身の財布を取り出し、どのくらい現金が入っているのかを確認しました。現金の他に様々な「魔法のカード」が入っていることが伝えられました。「魔法のカード」とは、図書カードや10000円分のプリペイドカード、4000円分使うことができるポイントカードなどで、現金がなくてもこのカードがあれば、本屋でもコンビニエンスストアでも買い物ができること、さらに、お金がないときでもお金と同じように使うことができる「クレジットカード」についても触れ、「便利なものではあるけれど、正しく使わないと、お金を使い過ぎてしまう場合があるので注意しないといけない」ということが伝えられ、授業は終了しました。