香川県立高松商業高等学校 先生・生徒の感想

生徒の感想

私たちが幸せに生活していくためには、たくさんの「お金」が必要になる。将来の夢を実現する、自分の人生を楽しむためには、お金の管理がとても重要になる。お金を管理するため、また自分たちの将来を豊かにするためにも、ライフプランニングはとても有効であると言えるだろう。

多重債務に陥る原因はさまざまですが、最初からそうなることが分かっている人はいません。はじめは「少しだけ」「すぐに返せる」と軽い気持ちで借りてしまい、借入を続けているうちに、返済ができなくなっていったという例が多いようです。多重債務に陥る危機は誰にでもあるということを自覚し、無計画な借入は絶対にやめようと思います。さまざまな返済方法の中から、自分に合った返済方法を見つけ、債務整理をすることにならないようにしたいです。

クレジットについて調べて分かったことは、クレジットカードは便利だということ。それとクレジットカードを作るにはある程度の信用が必要だということ。特に私たち高校生は、資産もなければ支払能力もないため、クレジットカードは作れない。資産・支払能力・自己管理能力など、多くの信用が必要になってくる。いつかは私もクレジットカードを持つ日がやってくると思う。厳重に管理し、扱いには十分注意して使用したい。

今回、百十四銀行の本店を見学して多くのことを知ることができました。百十四銀行をはじめとする金融機関は私たちにとって、意外と身近なものであるということを知りました。お金を預けたりおろしたりするだけでなく、ローンの利用が可能でちょっとしたことでも親身になって相談にのってくれる窓口があったり、外国とお金のやり取りをする必要ができたときに、銀行に行けばお金を海外に送れたり、海外から受け取ったりすることができ、簡単に銀行で為替ができること、そのほか銀行にはまだまだ私たちの生活を支えてくれる部分があり、困ったことがあればその都度相談に行き、ライフプランについて考えてくれるところだと思いました。
今回学んだことを忘れずに、将来うまく銀行と関わっていこうと思いました。

先生の感想

 商業科を卒業する生徒たちに、教科「商業」やその科目の目標に出ているような授業を提供できているのか、ずっと疑問に思ってきました。今回この研究指定をうけ、科目「総合実践」で3年生18名を対象に金融経済の授業をすることになりました。
 生徒たちは、これまで会計分野の科目を中心に、検定合格を目指して頑張っています。ただ、これが「商業」のすべてだと思って卒業してもらいたくない、大学に進学するとはいえ、すぐに世の中に出て活躍する者として、少しでも経済や金融に関心をもってほしいと願って、授業をしてきました。
 生徒自らが、全銀協さんの冊子を読み進め、ほぼ白紙のワークシートに内容をまとめ、要点を発表する形式の授業を毎時間展開しました。インターネットが常時使える環境なので、分からない用語なども調べてもらいました。生徒たちが毎時間書いてくれる感想を読むのが楽しみでした。悪いことなど書かないとは分かっていながら、元気をもらったような気がします。
 3月の今、生徒たちは卒業しました。今後、この授業を思い出すことはほとんどないでしょう。ただ、彼ら彼女らのこれからの人生に、何らかの影響を与えたのではないかと思っています。
 年間をとおして、反省点も多々あります。次年度以降も、金融経済教育の取り組みは続きます。対象の生徒は変わりますが、私は金融経済教育2年目、もっとスマートな授業展開ができるように努めたいと思います。

使用教材