11月21日(金)実施

 3時間目は、「生活設計・マネープランゲーム」の40歳代以降の人生体験と、どうすれば収支のバランスが取れてかつ、充実した生活ができるのかを考える授業が実施されました。

 前時の途中経過までを確認した後、40歳代以降の人生を体験していきました。
 保険に入るかどうかを考えるところから始まりましたが、30歳代の経験から「保険に入っておいた方がよい」と考える生徒が多いようでした。保険に入るかどうか決めた後、40歳代は、30歳代よりもさまざまな出来事が起こるからという理由から、イベント&アクシデントカードを2枚引くように先生から指示がありました。イベント&アクシデント体験後、思い出ポイントを計算して、40歳代は終了しました。
 50歳代では、子育てが終わり子育てにかかる費用がなくなります。生徒たちは、子どもは成人(20歳)になり自立すると費用がかからなくなることに気づくことができました。40歳代と同様に、自動車の購入、保険に入るかどうかを検討し、イベント&アクシデントカードを2枚引きました。「盗難被害」のカードを引いた生徒は、「なぜ泥棒に入られてしまったのか」と、日々の生活態度を振り返る様子も見られました。
 50歳代が終了し、60歳を迎えいよいよ退職となりました。退職金カードを引いて、最終的な貯蓄額と思い出ポイントを計算し、まとめを行いました。

結果

貯蓄額思い出ポイント住居
-6,550万円48P賃貸
9,200万円22Pマンション
6,600万円43P一戸建て
4,600万円49P一戸建て
2,500万円41P一戸建て
2億7,200万円20P一戸建て
8,500万円37P一戸建て

 これらの結果から、人生を振り返り分析を行うよう先生から指示がありました。
 赤字の人生では「結婚して支出が増えた」、「怪我などのアクシデントで支出が多かった」、「貯蓄があるけど、独身だったので、思い出は少なくてさみしい感じがする」など、なぜ収支のバランスが取れなかったのか、充実した人生にならなかったのかの理由が見えてきたようでした。
 
 ここで先生は、収入カード・基本生活支出カードを使って、どのような組み合わせであれば収支のバランスが取れるのかを生徒に考えさせました。その後、それぞれのゲーム結果に戻って、基本生活支出カードだけ選び直させシミュレーションを行い、貯蓄額や思い出ポイントがどのように変わったのかを比較しました。
 「貯蓄額が増える」、「赤字の金額が減る」、「支出を増やしたことで思い出ポイントは増えたが貯蓄は減る」など、支出の変化によってさきほどの結果とは異なる人生体験をすることができました。
  1時間目の生涯賃金シミュレーションを行った際に確認した正社員の生涯賃金(約1億5,000万円)が多いと感じていた生徒たちも、ゲーム体験を通して、人生にはさまざま出来事があり、その際の支出も相応にあるということが分かり、1億5,000万円という金額も生涯を見通すと、それほど高い金額ではないということに気づくことができたようでした。