11月26日(水)実施

埼玉県立所沢商業高校レポート4時間目

 4時間目は、生涯賃金シミュレーションと「生活設計・マネープランゲーム」の結果の比較から始まりました。

 生徒一人ひとりの生活設計・マネープランシートの左側(各年代の収入)の合計金額を確認したところ、1億4,000万円~3億3,000万円ということで、1時間目に実施した生涯賃金シミュレーションの金額とほぼ一致していることが分かりました。
 しかし、実際のゲーム体験では退職時に赤字になっていた場合もあり、収入だけでなく支出についても考えることの重要性が見えてきました。

 そこで先生から、本時は「支出=お金を使う」を考えていくことが伝えられました。
「ローン&クレジットのABC」 p3 A2 ライフプランの考え方で、人生の三大資金について確認をしました。結婚や子育て、住居の購入には大きなお金が必要になります。図A-1ライフイベントと収支のイメージは、ゲームで体験したことが分かりやすく図解されています。先生からは、特に支出が増える時期(子育て期間)に、必要なお金をどのように準備するのか、計画的な貯蓄やお金の借り入れなどの検討が重要になることが伝えられました。
 また、前時のゲームの中で、保険の加入により、火事や怪我などのアクシデント支出が補てんされた例があったことから、保険にはどんな種類があるのかも、図A-2保険による備えの例で確認しました。

 続けて、「ローン&クレジットのABC p4」 図B-1 みさきの給与明細例から、総支給額と手取りの差額は、税金や社会保険料であること、実際の生活は手取り収入でやり繰りをしないといけないこと、「ローン&クレジットのABC 」p5 図B-2 収入と支出、貯蓄の関係(給与所得者の場合)にマーカーを引きながら、消費支出と貯蓄についてどのように計画的に考えていけばよいかということを考えていきました。

 ここで先生から「みなさんは、電子マネーを使っていますか」という質問がありました。一人ずつ発表してもらうと、PASMO、nanaco、などの回答があり、高校生にも電子マネーは身近なものであり、キャッシュレスが当たり前の生活になりつつあるようでした。
 財布から現金がなくなれば「お金を使っている」という意識を持ちやすいが、電子マネーやクレジットカード、デビットカードなどは、「お金をいくら使ったのか」意識しにくくなることから、キャッシュレス社会は便利な反面、使う人それぞれの管理能力や責任が重要になってくることも理解できました。「ローン&クレジットのABC p6 」B5 キャッシュレス社会を確認して、授業は終了となりました。