11月18日(水)実施

京都府立東稜高校レポート3時間目

 3時間目は、銀行の信用創造機能と日本銀行の機能と金融政策について学ぶ授業です。
 「信用創造」とは、銀行が貸し出しを繰り返すことによって、銀行全体として最初に受け入れた預金額の何倍もの預金通貨を作り出すことです。
 学習ノートの5コママンガと、ライフステージで学ぶ銀行p12,13の信用創造機能の説明を読み、信用創造機能の理解を深めていきました。

 続いて、銀行などお金を扱う機関である「金融機関」の種類について確認していきました。
 民間金融機関には、多くの機関が含まれること、その中で「ノンバンク」と呼ばれる機関は、法律で定められた銀行などの金融機関以外で貸金業務を行う金融会社の総称であること、中央銀行は日本銀行しかないことが先生から伝えられました。
 ここで、中央銀行である日本銀行の機能と金融政策についても確認をしていきました。
 日本銀行には3つの機能があります。一つめは、「発券銀行」であること。前時に日本の貨幣の種類を確認した際、紙幣には「日本銀行券」と明記されていたことを先生は生徒たちに確認していきました。政策金利操作、公開市場操作、支払準備率等の手法により金融政策を実施して、通貨の流通量を調整することで物価と国民経済を安定させています。
 公開市場操作とは、景気が悪いときにはお金が世の中に出回らないので、お金の量を増やす(資金供給オペレーション=買いオペレーション)、反対に景気が良いときには世の中に出回っているお金の量を減らす(資金供給オペレーション=売りオペレーション)を行って景気を安定させる働きです。二つめは、「銀行の銀行」であること。日本銀行の当座預金を使って、市中の銀行同士のお金のやり取りを仲介しています。三つめは、「政府の銀行」であること。政府からのお金を受け入れ、政府のお金を管理します。
 日本銀行は、国の金融の役割の中心を果たすことから「中央銀行」と呼ばれることが分かりました。

 次に、身近なお金の話ということで、現金以外の支払い手段について考えてみました。
 お金(現金)以外の支払い手段を5つ考えて、学習ノートに書きだすように先生から指示がでました。日々、自分がどのようにモノやサービスを購入する際、どのような方法で支払をしているのか改めて考えているようでしたが、なかなか5つ書き出すことは難しいようでした。
 5つの手段とは、「プリペイドカード」、「商品券」、「クレジットカード」、「デビットカード」、「電子マネー」でした。
 ここで出てきた「クレジットカード」については、来週の授業で詳しく学んでいくことが伝えられ、授業は終了となりました。