11月20日(金)実施

京都府立東稜高校レポート4時間目

 4時間目は、身近なお金の話について学んでいきました。

 はじめに、前時に学んだ「現金以外の支払い手段」について振り返りをしました。
 プリペイドカードや商品券、電子マネーについては生徒たちにも身近なもののようですが、クレジットカードやデビットカードについては、名前は聞いたことがあるものの、どのようなものか詳しく理解できていないようです。

 そこで先生から、高校生でも持てるカード、持てないカードについて考えるよう指示がありました。ローン&クレジットのABCP17 Q6を考えていきました。それぞれ考えがまとまったところで挙手で全員の回答を確認していきます。プリペイドカード、デビットカード、キャッシュカード、IDカードは高校生でも持てるカード、クレジットカード、ローンカードは高校生は持てないカードということは、全員が知っていました。
 高校生が持てるカードと持てないカードの違いはどこにあるのか、ローン&クレジットのABCP16導入マンガを読むことから考えていきました。「信用」のできる人とはどんな人なのか、そこから銀行がお金を貸す場合の信用も考えていきました。テキストの説明にもあるように、銀行がお金を貸すときは、収入や資産、返済の実績などを十分審査して、約束を守れる人かどうか、が銀行が判断する信用であることが分かりました。

 次に、「ニーズとウォンツ(必要なもの、欲しいもの)」について考えていきました。
 それぞれが、今一番欲しいものを考え学習シートに書き出しました。「自動車」、「CD」、「洋服」中には「合格通知」という答えもありました。続けて、これら欲しい物を買うにはどうするか、また欲しい物を買うときにはどうしているかも思い出して書いていきました。物を買うにはお金が必要なことから、「アルバイトをしてお金を貯める」、「親からお金を借りる」という回答がありました。買い物の方法としては一番多かった回答は、店舗に行って物を買い、現金で支払うというものでした。
 買い物をする時のチェックポイントについて確認をしました。買う目的を考え、予算を検討し、支払方法も事前に決めておくこと、どの店がよいか考えること、商品の品質や性能、安全性などを調べること、買った後も振り返りをしてみることなど、スライドで確認をしていきました。

 ここで、そもそも「物を買う、買い物とはどういうことなのか」ということを、ローン&クレジットのABCP20、21を参照しながら考えていきましたP20の導入マンガから、買い物は契約であるということが見えてきました。続いてP21のF2契約の範囲から、コンビニの買い物も契約ということが分かりました。
 ここで、Q7の問題を考えてみました。契約はお互いに義務が発生します。例えば、バスで移動する場合は、乗客は運賃の支払いをしなければいけませんし、バス会社は目的地までの輸送をしなければいけません。日々の消費活動は、全て契約から成り立っているということが理解できました。

 しかし近年、買い物にまつわる犯罪が多発していることから、悪徳商法についても確認していきました。
 「訪問販売」、「アポイントメント・セールス」、「キャッチ・セールス」、「ネガティブ・オプション」と、それぞれの特徴を確認していきました。また、「開運商法」や「催眠商法」についても確認をしました。
 悪徳商法の特徴を知り、これらの問題に巻き込まれないにすること、また「クーリング・オフ」という契約を解除できる制度を知っておくことの重要性が先生から伝えられ、授業は終了となりました。