生徒の感想

  • いつ収入がなくなってしまうかわからないので、少しずつでも貯蓄していくことが大切。借金をする前にしっかりと親に相談しなければいけないと思った。
  • お金は注意して使わないと、逆に自分の大切なものを失うことになるので、気を付けないといけないと思った。
  • クレジットカードはとても便利だけど、実際に自分で稼いだお金ではなく、借りたお金を使っているという自覚を持てたら良いと思う。私の場合は、カードを持っていたらつい使ってしまいそうなので、持たない方が良いと思った。
  • お金を使う時、自分は計画的になるので、なぜお金のことに注意を払わない人がいるのか疑問に思った。

先生の感想

 本校生徒のほとんどが大学に進学するため、一人暮らしを自立的に営むためにもお金に関する知識は必要な備えである。
 いずれの教材も評価する対象が設定されているため、グループ内で意見を言いやすく、将来の経済生活を想定しながら楽しく疑似体験することができた。
 「お金を借りる」というテーマでは、視聴覚教材やアクティブラーニング教材を用いて具体的に取り上げていったため、生徒は、ローンの基礎的な知識をきちんと身につけることができ、また、多重債務については、もしかしたら自分にも降りかかってくるかもしれないという危機感を持って授業に取り組むことができた。授業の最初に「借金を返せなくなったらどうするか」と質問した際、「他から借りればよい」と答える生徒がどのクラスにもいたが、さらに「それが多重債務のはじまりであり、やってはいけないことである」と伝えると表情がこわばってしまう生徒もいた。もし、お金のことを学ばないでいたら、将来どのようになるだろうかと心配させられた。
 お金に関しては、上手に利用すれば生活を楽しく豊かにする手段であることを伝えて、将来、社会人になったときに正しい判断ができるようにしていきたいと思う。