福岡市立有泉中学校レポート 先生・生徒の感想

生徒の感想

  • ゲーム形式だったのですごく分かりやすかったです。またお金か家族の時間のどちらを優先すればいいのかで、すごく迷いました。でも子どもができた時に親が働いていて家族の時間がないのはさみしいだろうなと思ったので家族を優先しました。
  • これからの自分の人生を考えたことがなかったけれど、今日のゲームを通して、お金があるといいなと思いました。
  • 人生についてくわしく学習をすることができました。どのような家を購入するか、車を買うならどのような車にするかなど、正しい選択をしないと収入に対しての支出額が大きく変わり、自分の人生や家族の人生が大きく変わることが分かりました。
  • これから大人になっていく上で収入と支出は上手く考えていく必要があると思いました。なぜなら借金があると大変だからです。でも我慢はしすぎずにバランスを考えて使いたいです。
  • 優先順位やお金の使い方のバランスをとることが、生きていく上で大切だと分かって良かったです。

先生の感想

 今回の授業を実施する上で一番苦労したことは、金融に関する用語の意味をどのように理解させるかです。本来中学校3年生の社会科公民的分野で学ぶべき内容であり「収入」や「支出」の意味すら分からない生徒がいました。そのため本授業の事前の学習として、1つ1つの用語をかなりかみ砕いて説明し、また当日の授業でも丁寧に進めることを心がけました。
 当日の生活設計・マネープランゲームでは、生徒たちが班員と協力して、自分たちの考えを出し合いながら20歳代、30歳代のライフプランを立てていきました。将来のイメージがわかない生徒や、上手く自分の考えを表現できない生徒、考えをまとめることができない班もありました。しかし1つ1つの人生の選択を通して、さまざまな場面でたくさんのお金がかかること、自分の選択によって人生が大きく変わることなどを実感していったと思います。そして少しずつイメージがわいてきたことで話し合いが進んでいきました。その結果、試行錯誤をしながら、すべての班がライフプランをしっかりとたてることができました。
 今回の授業の意義は、中学校1年生でも有意義な金融に関する授業を行うことができたことです。用語の壁はありましたが、時間をかけ準備をしっかりと行うことで、活発な授業を展開することができました。今後生徒たちが2年生、3年生、そして高校生と進級進学していった時に、再びこのマネープランゲームにふれてほしいと思います。そして本時の授業との比較を行い、自分の選択や考えがどのように変化したかをつかみ、今後の人生設計につなげてほしいと思います。