授業のねらい

 平成26年度金融経済教育研究指定校事業において「生活設計・マネープランゲーム」を活用した授業を情報処理科3年生の課題研究で実施し、収支のバランスや貯蓄の重要性について理解を深めることができた実績から、1年次からライフプランについて考えていくことは、高校卒業後の進路を考えるうえでも役に立つため、1年生のうちから少しずつ考えられるようにする。
 LHRの時間に各クラスで実施。20~50歳代のライフプランについて考え、各年代でどんな支出があるのか、具体的な金額を見て考える。
 収入と支出の具体的な金額を知り、20歳代の人生でどのくらいお金がかかるのか実感を持つ。収支のバランスを考える大切さを学ぶ。

教材を活用した授業の実際

 「ローン&クレジットのABC」を活用し、なぜライフプランが必要なのか、それぞれの年代でどんな支出があるのか、その特徴などを確認する。
 参考資料として「ワークシート作業と資料」を配布。「生活設計・マネープランゲーム」を参考に、各年代のおおよその収入・支出を記入した。

先生の感想

 今年度は1学年全クラスでの金融教育を実施しました。将来、様々なライフイベントがあること、またどれだけ支出があるのかを、少しですが体験できたのではないかと考えています。生徒は、担任の説明を聞きながらワークシート作成に取り組み、質問も多数出るなど、意欲的に授業に臨んでいました。自分の将来を考える一助になったのではないかと考えています。金融教育については2学年の家庭科の授業でも行われているので、それに向けて良い導入になりました。

 本校での授業実態を考慮すると、50分間で作業の説明とライフプランの作成は、時間が足りない様に感じました。特に、就職・結婚・住居購入などは、金額も大きく生徒達には現実味が湧かないので、実体験等を踏まえて丁寧に説明する必要がありました。

 年代ごとのイベントを自由に選択できるようにしましたが、固定し統一した上で実施した方が、生徒もイメージしやすかったと思います。

生徒の感想

  • 生きるって大変だなと思いました。これからの人生が楽しみになりました。しっかりと働いて、楽しい人生にしたいと思いました。
  • 人生ではお金がたくさん必要なんだと思った。全然足りないので今からコツコツ貯めようと思った。
  • 実際に金額も含めて考えてみると、どれほどお金を使うのか具体的にわかったのでよかった。
  • 意外にお金がかかっていて驚いた。私は4人兄弟なのでかなりお金かかっていると分かり、親には感謝しないとな、と思った。
  • ライフプランについて、しっかり考えたことがなかったので、考えてみて楽しかった。また考えてみたいと思った。
  • 人生でどのくらいお金がかかるのかなど大変さがわかった。やはり大人になるといろいろ大変で心配になった。
  • 結婚を考えていないので、自分一人だとお金が結構貯まることが分かりました。今回立てたプラン以上にお金がかかると思うので、計画を立てて楽しみたいです。