授業のねらい

 平成26年度金融経済教育研究指定校事業において「生活設計・マネープランゲーム」を活用した授業を実施し、将来の収入や貯蓄の重要性について理解を深めることができた実績から、今年度も情報処理科3年の課題研究の一講座として「生活設計・マネープランゲーム」活用した授業を行った。
 体験型カードゲームを通して、就職してから退職するまでの収入と支出について考え、人生の中で起こるさまざまなライフイベントと、それにかかる費用などを知り、収入に応じた適切な支出を行うことを学ぶ。

教材を活用した授業の実際

 「生活設計・マネープランゲーム」をコンピューター室で実施した。ゲームの結果は表計算ソフトウェアを活用してまとめをし、資金計画について体験的に学習する。また、受講者数が9名のため、他の生徒との比較ができるように、カードは1人1セット使用した。

先生の感想

 昨年度に引き続き「生活設計・マネープランゲーム」に取り組みました。前回使用の後、内容の改訂があり、よりリアルな体験ができる教材となり、生徒も非常に興味深く取り組んでいたと思います。貯蓄を殖やすために、何かを諦めるといった選択をする生徒もおり、現実社会での取捨選択がこのゲームで体験できたと考えています。

生徒の感想

  • 改めてお金の大事さや、安定した人生を送ることの大事さが分かった。自動車は、現実では買った方がいいと思いますが、ゲームの中では少しでも節約するために買いませんでした。これから少しでもこのゲームの結果のような人生に追いつけるようにがんばって生きていきたいと思います。
  • ゲームでは20歳代から安定した生活を心がけて、無駄遣いを避けました。転職ではフリーランスを選択したところ、給料が2倍になったのも面白かったです。最終的に貯蓄が8,000万円になり、今まで無駄遣いを避けてきた結果が出て嬉しかったです。
  • 共働きは少ない収入でも家計を支えられるいい手段だと思いました。転職の選択は思い切りが必要でしたが、好きな仕事に就き、収入も上がったので良い結果になりました。40歳代までは辛かったですが、最後は幸せな感じで終了したのでよかったです。
    またカードゲームをする機会があれば、今度は家や車を買いたいです。あと、子供がいて、良いアクシデントカードを引けたら、もっと充実した人生になると思いました。