平成26年12月9日(火)実施

愛知県立守山高等学校レポート 基本授業

 家庭基礎「消費者として自立することを学ぶ」、全6時間授業の2時間目となる本時は、家計の基本である「収入と支出」について学んでいきました。

 はじめに、収入の種類について確認していきました。実収入の中には、経常収入(勤め先収入、事業・内職収入、他の経常収入)と特別収入(受贈金、その他)があること、受贈金とはお祝いや宝くじの当選金など、いつ、いくら手元にお金が入るか分からないものを指すことが先生から伝えられました。
 実収入以外の収入は「見せかけの収入」とも言われ、自分の銀行口座からお金を引き出して現金を財布に入れた場合、財布の中の現金は増えるが、預金額は減少する場合などを指します。先生は板書しながら、お金の動きを説明しました。
 また、繰入金という、前月より持ち越した世帯の手持ち現金もあることが分かりました。

 続いて、支出の種類について確認をしていきました。
 実支出には、消費支出と非消費支出があること、消費支出とは、食料、住居、光熱・水道、家具・家事用品、被服及び履物、保健医療、交通・通信、教育、教養娯楽などを指し、非消費支出とは、税金や社会保険料など世帯の自由にならない支出や借金の利子などを指すことが、先生から伝えられました。

 ここで、ある新入社員の給与明細を例に、給与に対して非消費支出がいくらあるのかを確認していきました。
 給与からは大きく分けて、社会保険料と税金の2つが非消費支出として引かれます。社会保険料には、健康保険料、厚生年金、雇用保険料、介護保険料(40歳以降に支払う)が含まれます。税金は、所得税と住民税です。

 所得(給与)から非消費支出を差し引いた実収入(手取り収入)の中で、どのように生活設計をしていけばよいかということを考えるきっかけとなった授業でした。