杉並区立和田中学校レポート 授業のねらい

授業実施の経緯

 担当教員の杉浦先生は、平成24年8月22日に銀行会館で実施された「“授業で使える”金融・経済教育プログラム体験ワークショップ」(杉並教育研究会社会科部会)に参加し、「あなたと銀行のかかわり」プログラムに興味関心をもち、今回の授業実践に臨んだ。

授業のねらい

 杉並区立和田中学校は、外部連携(企業や地域との連携)に積極的に取り組んでいる学校であり、[よのなか]科というネットワーク型授業(学校で教えられる知識と実際の世の中との架け橋になる授業)が実施されている。
 「あなたと銀行のかかわり」プログラムも、社会科の教科書の単元の内容を網羅するとともに、中学生に身近な事例から考え、興味関心を高め、実社会における銀行の役割を伝えることがねらいの教材であり、今回実施した授業においては、そのねらいを十分達成することができた。

教材を活用した授業の実際

 「あなたと銀行のかかわり」は、基本授業プログラムと2種類の発展授業プログラムの計3種類で構成されている。今回は教員独自のアレンジにより、1時限目に基本授業+発展授業(活動テーマ1)、2時限目に発展授業(活動テーマ2)を実施した。
 特に発展授業においては、日ごろのネットワーク型授業で培った生徒一人一人のプレゼンテーション能力を活かし、「貸出」についてのロールプレイが効果的に実施された。生徒たちが「貸出を受ける企業の立場」と「融資をする銀行の立場」の両方を体験し、自分たちが企業人になりきるロールプレイング活動を楽しみながら、銀行の三大業務の一つ「貸出」について、理解を深めることができていた。

教員の声

 社会科の教員のなかには、公民分野が苦手な教員が意外に多いのですが、この教材は、授業に不慣れな教員でもすんなりと取り組める良い教材であると思います。イラストもわかりやすいし、中学生に身近なテーマであることも、生徒たちにとってよかったと思います。