投入した原資産のリスクを減らしたり収益を向上させたりすることを目的とした運用手法をデリバティブ取引といいます。たとえば将来売買することを予め約束する「先物取引」もデリバティブ取引のひとつです。このデリバティブ取引を預金商品に組込むと、一般の預金より高い金利が期待できる預金商品となります。
仕組預金とは
デリバティブ取引を組み込んだ預金商品の総称です。
「仕組預金」のおもな特徴
一般の預金より高い金利が期待できる反面、一般の定期預金とは異なり、商品内容に応じて、銀行が預入日以降に満期日を選択できる権利を持っていたり、為替相場によって払戻時の通貨等がきまったりなど、一般の預金にない特徴があります。
仕組預金である期間延長特約付預金の広告例
※実在する商品の広告ではありません。
「仕組預金」にもリスクがあります。
外貨建ての場合など、商品によっては預金保険の対象外となる場合があります。また、利息等の一部分が対象外となります。
仕組預金は、満期まで原則、中途解約ができません。例外的に、中途解約ができた場合でも、受取額が、預け入れた元本を大きく下回る可能性があります。
一部の仕組預金は、受取りが外貨になる場合、為替相場の変動で円貨に換算した額が当初預け入れた元本を下回る可能性があります。
仕組預金である外貨償還特約付預金の例
【仕組み】
判定日のTTM(公示仲値)が、預入時点で定められた「判定レート」より円安の場合(同一の場合を含む)、元本および利息は円での受取りになり、円高の場合、元本は外貨で、利息は円での受取りになる。
※外貨での受取りになった場合は、元本は予め定められた判定レートにて外貨に転換されます。