テーマ:高等学校における金融教育の実践について平成24年7月25日(水) 14:15~15:45

レポート

平成24年度産業教育専門研修(商業科)

 栃木県総合教育センターの主催する産業教育専門研修に講師を派遣し、栃木県内高等学校および特別支援学校の商業科教員約20名を対象として、「高等学校における金融教育の実践について」講話を行いました。
 当日は、「商業学科における金融教育の進め方」(金融広報中央委員会)および「最近の金融情勢と地域経済」(日本銀行調査統計局)の講話に引き続いて、全銀協が実践している金融教育の取組みについて、高等学校向けの教材提供支援出張講座を中心に説明を行った後、カードゲーム教材の体験を行いました。 
 金融教育の取組みについては、その目的や内容、教科との関わりを踏まえて、全銀協が作成・配布している教材についての説明、高等学校への出張講座の実績や実践例、金融経済教育研究指定校における金融経済授業の実践例の紹介などを行いました。
 続いてのカードゲーム教材「生活設計・マネープランゲーム」は、生徒に、人生には様々な選択があることに気付かせ、計画性を持って生活をしていく必要性があることを体感してもらうものです。通常は4~6人の生徒が1班になり役割を分担して行いますが、今回の研修では、先生ひとりひとりが1班として行いました。 
 ゲームは、引いたカードで収入と支出が決まっていきます。20代から10代ごとに、収入、支出、結婚や住居購入などのライフイベントを選択し、選択に伴う費用とともにワークシートに記入し、貯蓄額などの計算を行います。最後に、どんな人生だったか、収入の範囲で生活ができたかどうか、などの振り返りを行います。ゲームで生徒の興味関心を高め、家計管理、ローン、クレジット、金融などについての社会科、家庭科、総合的な学習の時間といった教科の学習の導入とすることができます。 
 講師からは、ゲームの進行方法や留意点とあわせて、高等学校や中学校でのこれまでの実践を踏まえた活用方法等について説明を行いました。

使用教材