テーマ:“授業で使える”金融・経済プログラム体験ワークショップ平成25年6月20日(木) 18:00~20:00

レポート

西宮市教育委員会

 兵庫県の西宮市教育委員会において、「授業で使える金融・経済教育プログラム体験ワークショップ」を実施しました。この研修では当協会が提供する金融・経済教育プログラム「あなたと銀行のかかわり」の模擬授業を体験するというものです。
 当日は、中学生のお金に関する身近なクイズから出発し、生徒用テキストブックの活用法の解説およびワークシートの体験を実施しました。 
 ワークシートは、教科書と連動し、金融・経済単元への興味関心を高め知識習得につなげる基本授業「あなたとアーティストにかかわる銀行の役割」と、習得した知識をもとに金融について考え理解を深める発展授業①「銀行の役割:資金仲介」、発展授業②「金融機関の業務:融資(貸出)」および発展授業③「直接金融・間接金融」の4種類です。
 基本授業のワークは、「中学生が自分の好きなアーティストのDVDを買う」という身近な事例からお金の流れを考え、銀行の役割である「為替」を理解するものです。
 発展授業①のワークでは、社会を支える様々な仕事の人にとってのお金を借りることのメリット・デメリットや、企業がお金を借りることでどんなことが実現できるようになるかを考え、資金仲介が世の中で果たす役割についてディスカッションをとおして理解を深めます。
 発展授業②のワークでは、3つの企業への融資の事例について、貸出を行う銀行員の立場で考えることで、貸出を行うとき・借りるときに大事なことは何かを学びます。
 発展授業③のワークは、アーティストの会社の新規事業に資金が必要になるというシチュエーションから、生徒が100万円持っているという前提でアーティストの会社を資金面で応援するためのお金の使い方を考えることを通して、直接金融・間接金融のいずれも世の中の経済活動の発展に役立つこと、中学生が他者との意見交換を参考に、お金の使い方を決定する時に大切な知識や情報を整理し、自分自身の価値観や判断基準について考えさせるということがポイントになっています。
 模擬授業中、先生方が普段銀行について疑問に思っていること等の質疑応答が活発に行われました。

使用教材