テーマ:金融経済教育の実践について~あなたと銀行のかかわり体験ワークショップ~平成27年2月19日(木) 20:00~21:00

レポート

第8回 エスエスの会

 浜松市内の有志による教員勉強会に講師を派遣し、教員約20名を対象として、金融経済教育に関する講義と、金融の仕組み、銀行の役割を理解する教材体験を行いました。

 初めに、中学生のお金に関する認識度について、クイズを通して確認しました。お小遣い帳をつけている割合などのクイズの結果から、中学生は「自ら管理するという意識は乏しい」ということが分かりました。
また、社会に出てから金融に関する正しい知識を学ぶ機会が少ないことから、中学生のうちから「金融リテラシー」を身につけることの必要性・重要性を確認しました。
 続いて、金融経済教育の目的と内容について、金融広報中央委員会の「金融教育プログラム」に沿って説明をし、全銀協が実践している金融経済教育活動について、対象別のパンフレット・教材、金融経済教育研究指定校制度、どこでも出張講座について紹介しました。

 後半は、「あなたと銀行のかかわり」の教材体験を行いました。
 授業の導入として使用できる動画(銀行の三大業務である「預金」「貸出」「為替」に関する中学生向け動画)を視聴した後、ワーク活動を通して教材のより具体的な理解を深めていきます。
 自分が支払ったDVD代金が、アーティストの手元にどのようにして届くのかというテーマをもとに、自分が銀行に預けたお金が個人や企業に貸し出されることによって、世の中にはどのような影響があるのか、企業は必要なお金をどのような方法で集めているのか、銀行はどのようにして融資先を決めているのかなど、色々な角度から考える活動を通して、間接金融や直接金融について理解することができ、最終的には銀行の業務や社会の中における役割について、実感を持って理解できる内容であることが伝えられました。

 最後に、全銀協の金融経済教育に関する支援を活用しながら、それぞれの学校の実情に合わせた金融経済教育を実施していって欲しい旨が伝えられ、研修は終了しました。

使用教材