全国銀行協会相談室に寄せられたご質問・ご相談のなかで、新型コロナウイルスへの対応に関するよくあるご質問を掲載しております。

I 事業者向け貸出について

1.新型コロナウイルスの影響で売上が減少しており、借入金の返済について相談したい。

まずはお借入れ先の銀行に電話等でお問い合わせください。
銀行界では、新型コロナウイルス感染症により影響を受けた事業者の資金繰りに重大な支障が生じることがないよう、既往債務について事業者の状況を丁寧にフォローアップしつつ、元本・金利を含めた返済猶予等の条件変更について、迅速かつ柔軟に対応する旨を申し合わせております。


なお、銀行の資金繰り相談窓口などの新型コロナウイルスに関する対応状況については、各行のウェブサイトのほか、全銀協ウェブサイトにもまとめて掲載しておりますので、ご参照ください。

2.新型コロナウイルスの影響で売上が減少しており、新たに運転資金の借入について相談したい。

まずは銀行に電話等でお問い合わせください。
銀行界では、新型コロナウイルス感染症により影響を受けた事業者の資金繰りに重大な支障が生じることがないよう、新規融資について政府系金融機関や信用保証協会によるセーフティネット貸付、セーフティネット保証等の活用など、事業者のニーズに迅速かつ適切に対応する旨を申し合わせております。


なお、銀行の資金繰り相談窓口など新型コロナウイルスに関する対応状況については、各行のウェブサイトのほか、全銀協ウェブサイトにもまとめて掲載しておりますので、ご参照ください。

3.民間ゼロゼロ融資等の返済負担軽減のための保証制度(コロナ借換保証)が開始されたと聞いたが、どのような制度なのか。また、その制度を利用するためにはどうしたらよいか。

2022年10月28日に閣議決定された「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」を踏まえ、新型コロナウイルス感染症の影響の下で債務が増大した中小企業者の収益力改善等を支援するため、借換え需要に加え、新たな資金需要にも対応する信用保証制度(コロナ借換保証)が2023年1月10日から開始されました。
コロナ借換保証は、一定の要件を満たした中小企業者が利用することができ、金融機関との対話を通じて「経営行動計画書」を作成したうえで、金融機関による継続的な伴走支援を受けることを条件に、借入時の信用保証料が大幅に引き下げられます。
詳しくは、中小企業庁のウェブサイトをご参照ください。
また、本制度の利用に関しては、金融機関または最寄りの信用保証協会にお問い合わせください。

II 手形・小切手の取扱いについて

1.持っている手形の呈示期間が経過してしまったが、取引銀行に取り立てを依頼することはできるのか。

新型コロナウイルスの影響により、呈示期間が経過してしまった手形について、当分の間、交換持出等を行うことを銀行に要請しております。
詳しくはお取引銀行にご相談ください。

2.振り出した手形が不渡りとなったが、不渡報告、取引停止報告への掲載等が猶予されるということを聞いたので、詳しく教えてほしい。

新型コロナウイルスの影響により、不渡りとなった手形・小切手については、当分の間、不渡報告、取引停止報告への掲載等が猶予されるよう銀行に要請しております。
なお、本特別措置は、不渡報告への掲載・取引停止処分を猶予するものであり、手形・小切手の支払い自体が猶予されるものではありません。
詳しくは、お取引銀行にご相談ください。

III 個人向け貸出について

1.収入が減少し、ローンの返済が難しくなってきた。どうしたらよいか。

住宅ローンや個人向けローンに関し、お客さまのニーズを十分に踏まえた条件変更等について、迅速かつ柔軟な対応をすることを会員銀行に要請しております。
お手数ですが、返済条件の変更などについて、延滞する前にお取引銀行にご相談ください。
また、併せて、政府系金融機関や地方公共団体が設置している相談窓口にご相談することもご検討ください。

2.新型コロナウイルス感染症の影響で、ローン返済のための入金が間に合わなかった。信用情報機関に延滞情報が登録されてしまうのか。

銀行界は、個人信用情報の取扱いについて、新型コロナウイルス感染症により影響を受けたお客さまが不利益を被ることがないよう十分留意することを申し合わせております。


新型コロナウイルス感染症の影響によりローンの返済が遅れる場合は、お手数ですが、お借入れ先の銀行にご相談ください。