テーマ:金融経済教育について、金融商品について平成26年2月28日(金) 9:40~11:00

レポート

延岡市小・中学校校長会

 延岡市小・中学校校長会の会合に講師を派遣し、小学校・中学校の校長先生約45名を対象として、「金融経済教育について」と「金融商品について」の2つのテーマで講話を行いました。
 「金融経済教育について」では、まず、金融経済教育の目的と内容等について、金融広報中央委員会の「金融教育プログラム」に沿って説明をしました。そして、金融経済教育を巡る政府の動きとして、「金融経済教育研究会」の報告書(25年4月)と、消費者教育推進基本方針(25年6月)について説明しました。さらに、「金融経済教育推進会議」における「最低限習得すべき金融リテラシー」にかかる「項目別・年齢層別スタンダード」の検討状況について紹介し、特に小学生・中学生が習得すべき金融リテラシーの内容を確認しました。
 次に、全銀協が実践している金融経済教育の取組みを紹介しました。
 小学生向けの教材提供については、環境金融プログラム「地球みらいプロジェクト」を紹介しました。「地球みらいプロジェクト」は、新しい環境対応自動車の電池の技術を開発した3人の大学生による起業を巡って、環境問題と金融について学ぶプログラムです。また、全銀協が制作に協力した産業教育研究会のテキスト「銀行について知ろう」についても紹介しました。「銀行について知ろう」は、「銀行の仕事」について小学生がやさしく学ぶことができるテキストです。
 中学生向けの教材提供については、身近な例で「銀行のはたらき」や「金融の仕組み」を学ぶプログラム「あなたと銀行のかかわり」を紹介しました。同プログラムでは、銀行の3大業務、企業が融資を受ける際のポイント、投資の意義等について学ぶワークがあります。また、「生活設計」「マネープラン」などをやさしく学ぶテキスト「知ろう!学ぼう!お金の使い方」と、カードゲーム「生活設計・マネープランゲーム」を紹介しました。カードゲームでは、人生には様々な選択があることに気付くと同時に、計画性を持って生活していく必要があることをゲームを通じて楽しく体感することができます。
 このほか、学校等に講師を派遣する「どこでも出張講座」「金融経済教育研究指定校制度」についても紹介しました。
 「金融商品について」では、ゆとりあるセカンドライフのための資金の準備の必要性、金利やインフレと資産価値の関係などを説明し、リスクとリターンの関係や「うまい話」には注意すべきこと、そして最近の投資勧誘詐欺の手口等について説明しました。