全国銀行 預金・貸出金速報

I 預金(実質預金)の動向

 全国銀行の実質預金は、前月末比6兆5,558億円、1.2%減、前年同月末比では、9兆4,659億円、1.7%増となった。前年同月末比増加は、46か月連続である。

また、債券純発行高は、前月末比1,110億円、5.1%減、前年同月末比では、1兆6,478億円、44.2%減であった。

各業態における7月中の主な動向は次のとおりである。

  1. 都市銀行
     都市銀行は、前月末比4兆3,334億円、1.7%減、前年同月末比では、4兆7,870億円、1.9%増となった。
  2. 地方銀行
     地方銀行は、前月末比1兆6,159億円、0.8%減、前年同月末比では、5兆5,868億円、2.8%増となった。
  3. 地方銀行II
     地方銀行IIは、前月末比3,664億円、0.6%減、前年同月末比では、1兆1,515億円、2.1%増となった。
  4. 信託銀行
     信託銀行は、前月末比1,147億円、0.3%減、前年同月末比では、1兆21億円、2.9%減となった。

 

II 貸出金の動向 

全国銀行の貸出金は、前月末比1兆1,783億円、0.3%減、前年同月末比では、8兆9,690億円、2.1%減であった。前年同月末比減少は、9か月連続である。

各業態における7月中の主な動向は次のとおりである。 

  1. 都市銀行
     都市銀行は、前月末比1兆5,249億円、0.8%減、前年同月末比では、9兆2,119億円、4.8%減となった。
  2. 地方銀行
     地方銀行は、前月末比1兆1,892億円、0.8%増、前年同月末比では、1兆2,503億円、0.8%増となった。
  3. 地方銀行II
     地方銀行IIは、前月末比1,404億円、0.3%増、前年同月末比では、2,628億円、0.6%増となった。
  4. 信託銀行
     信託銀行は、前月末比9,244億円、2.9%減、前年同月末比では、7,842億円、2.4%減となった。
〔参考〕
 全国銀行の7月末総貸出残高(ユーロ円インパ等を含む)は、417兆1,808億円であるが、債権流動化額等の特殊要因を調整した後の残高は、417兆3,208億円、前年同月末比8兆8,390億円、2.1%減となった。
 なお、各業態の調整後残高等については計数表を参照。
〔注〕全国銀行とは、都市銀行(6行:みずほ・三菱東京UFJ・三井住友・りそな・みずほコーポレート・埼玉りそな)、地方銀行(63行)、地方銀行II(第二地方銀行協会加盟の地方銀行42行)、信託銀行(6行:三菱UFJ信託・みずほ信託・中央三井信託・住友信託・野村信託・中央三井アセット信託)、新生銀行、あおぞら銀行の119行である。

照会先

本件に関する照会先:金融調査部 天野、昆 Tel.03-5252-3778

次回(平成22年8月末)の発表日:平成22年9月7日(火)予定