全国法人取引停止処分者の負債状況

平成15年3月中

1.件数

3月中の全国における法人の取引停止処分者件数は、806件、前年同月比17.2%減(前年同月は974件、9.8%減)となり、8か月連続で前年同月を下回った。

2.負債金額

負債金額は、1,577億円、前年同月比34.1%減(前年同月は2,393億円、17.2%減)となり、8か月連続で前年同月を下回った。

また、1件あたりの負債金額は1億95百万円(前年同月は2億45百万円)であった。

3.原因別

件数の原因別構成比をみると、売上不振(47.2%)が相変わらず最大のウエイトを占め、次いで高利金融(12.6%)、コスト高・採算悪化等(8.0%)の順であった。

4.業種別

業種別件数の構成比をみると、建設業(31.9%)が最大のウエイトを占め、次いで製造業(20.2%)、小売業(16.3%)の順であった。

 

平成14年度中

1.件数

平成14年度中の全国における法人の取引停止処分者件数は、10,111件、前年度比14.2%減(前年度は11,790件、0.8%減)となり、2年連続で前年度を下回った。

2.負債金額

負債金額は、2兆2,044億円、前年度比21.7%減(前年度は2兆8,146億円、6.5%減)となり、2年連続で前年度を下回った。

また、1件あたりの負債金額は2億18百万円(前年度は2億38百万円)となり、4年連続で前年度を下回った。

なお、負債金額10億円以上の大口の法人は、件数で355件、金額で7,831億円(前年度は412件、1兆1,440億円)となり、前年度比でみると、件数は13.8%減、負債金額も31.5%減とそれぞれ減少した。

3.原因別

件数の原因別構成比をみると、売上不振(46.8%)が最大のウエイトを占め、次いで高利金融(12.5%)、コスト高・採算悪化等(9.4%)の順であった。

4.業種別

業種別件数の構成比をみると、建設業(33.7%)が最大のウエイトを占め、次いで製造業(20.8%)、小売業(15.6%)の順となった。

同様に前年度比でみると、鉱業(41.7%増)のみが増加し、製造業(17.2%減)、不動産業(17.2%減)、卸売業(16.2%減)、サービス業(15.6%減)、小売業(13.7%減)、農林・漁業・水産業(11.5%減)、建設業(11.1%減)、運輸・通信業(10.6%減)がそれぞれ減少した。

照会先

本件に関する照会先:金融調査部 木佐森、木村 Tel 03-5252-3778

次回(平成15年4月中)の発表予定日:平成15年5月19日(月)