全国法人取引停止処分者の負債状況

    平成16年3月中

    1.件数

    3月中の全国における法人の取引停止処分者件数は、591件、前年同月比26.7%減(前年同月は806件、17.2%減)となり、20か月連続で前年同月を下回った。

    2.負債金額

    負債金額は、1,194億円、前年同月比24.3%減(前年同月は1,577億円、34.1%減)となり、20か月連続で前年同月を下回った。

    また、1件あたりの負債金額は2億2百万円(前年同月は1億95百万円)であった。

    3.原因別

    件数の原因別構成比をみると、売上不振(46.0%)が相変わらず最大のウエイトを占め、次いでコスト高・採算悪化等(11.1%)、高利金融(10.4%)の順であった。

    4.業種別

    業種別件数の構成比をみると、建設業(35.7%)が最大のウエイトを占め、次いで製造業(19.3%)、小売業(17.1%)の順であった。

     

    平成15年度中

    1.件数

    平成15年度中の全国における法人の取引停止処分者件数は、7,643件、前年度比24.4%減(前年度は10,111件、14.2%減)と3年連続で前年度を下回り、年度としては平成3年度(9,575件)以来、12年ぶりに年間1万件を下回った。

    2.負債金額

    負債金額は、1兆5,226億円、前年度比30.9%減(前年度は2兆2,044億円、21.7%減)となり、3年連続で前年度を下回った。

    また、1件あたりの負債金額は1億99百万円(前年度は2億18百万円)となり、5年連続で前年度を下回った。

    なお、負債金額10億円以上の大口の法人は、件数で251件、金額で5,168億円(前年度は355件、7,831億円)となり、前年度比でみると、件数は29.3%減、負債金額も34.0%減とそれぞれ減少した。

    3.原因別

    件数の原因別構成比をみると、売上不振(48.0%)が最大のウエイトを占め、次いで高利金融(10.8%)、コスト高・採算悪化等(10.0%)の順であった。

    4.業種別

    業種別件数の構成比をみると、建設業(33.7%)が最大のウエイトを占め、次いで製造業(19.7%)、小売業(16.8%)の順となった。

    なお、業種別件数を前年度比でみると、いずれの業種においても減少している。

    照会先

    本件に関する照会先:金融調査部 加藤 Tel 03-5252-3778

    次回(平成16年4月中)の発表日:平成16年5月19日(水)予定