全国法人取引停止処分者の負債状況

平成19年3月中

1.件数

3月中の全国における法人の取引停止処分者件数は、490件、前年同月比5.0%減(前年同月は516件、同4.2%増)となり、前年同月を下回った。

2.負債金額

負債金額は、970億円、前年同月比10.0%減(前年同月は1,079億円、同44.7%増)となり、前年同月を下回った。

また、1件あたりの負債金額は1億98百万円(前年同月は2億9百万円)であった。

3.原因別

件数の原因別構成比をみると、売上不振(46.1%)が相変わらず最大のウエイトを占め、次いでコスト高・採算悪化等(9.6%)、高利金融(7.3%)の順であった。

4.業種別

業種別件数の構成比をみると、建設業(30.4%)が最大のウエイトを占め、次いで製造業(17.8%)、小売業(16.7%)の順であった。

 

平成18年度中

1.件数

平成18年度中の全国における法人の取引停止処分者件数は、5,315件、前年度比1.2%減(前年度は5,380件、10.8%減)と6年連続で前年度を下回った。

2.負債金額

負債金額は、1兆229億円、前年度比1.0%減(前年度は1兆334億円、11.3%減)となり、6年連続で前年度を下回った。

また、1件あたりの負債金額は1億92百万円(前年度は1億92百万円)となった。

なお、負債金額10億円以上の大口の法人は、143件(前年度は158件)となり、前年度比でみると、9.5%減となった。

3.原因別

件数の原因別構成比をみると、売上不振(47.2%)が最大のウエイトを占め、次いでコスト高・採算悪化等(11.3%)、高利金融(9.5%)の順であった。

4.業種別

業種別件数の構成比をみると、建設業(33.7%)が最大のウエイトを占め、次いで製造業(18.0%)、小売業(17.0%)の順となった。

照会先

本件に関する照会先:金融調査部 加藤 Tel 03-5252-3778

次回(平成19年4月中)の発表日:平成19年5月17日(木)予定

(注)
負債金額は、負債金額不明で資本金が確認できるものについては、これまで「資本金の12倍」を負債金額とみなして算出、発表しておりますが、今般、実情を再調査し、平成19年度(次回公表分)から、「資本金の17倍」に変更して算出、発表いたします。なお、前年同月比については、平成18年度の負債金額を遡及修正のうえ算出いたします。