全国法人取引停止処分者の負債状況

平成20年3月中

 

1.件数

3月中の全国における法人の取引停止処分者件数は、475件、前年同月比3.1%減(前年同月は490件、同5.0%減)となり、前年同月を下回った。

2.負債金額

負債金額は、1,357億円、前年同月比29.6%増(前年同月は970億円、同10.0%減)となり、前年同月を上回った。(注)

また、1件あたりの負債金額は2億85百万円(前年同月は1億98百万円)であった。

3.原因別

件数の原因別構成比をみると、売上不振(52.1%)が相変わらず最大のウエイトを占め、次いでコスト高・採算悪化等(10.7%)、売上金回収困難(6.4%)の順であった。

4.業種別

業種別件数の構成比をみると、建設業(30.5%)が最大のウエイトを占め、次いで製造業(21.5%)、小売業(14.5%)の順であった。

 

平成19年度中

 

1.件数

平成19年度中の全国における法人の取引停止処分者件数は、5,255件、前年度比1.1%減(前年度は5,315件、1.2%減)となり、前年度を下回った。

2.負債金額

負債金額は、1兆2,299億円、前年度比12.2%増(前年度は1兆229億円、1.0%減)となり、7年ぶりに前年度を上回った。(注)

また、1件あたりの負債金額は2億34百万円(前年度は1億92百万円)となった。

なお、負債金額10億円以上の大口の法人は、186件(前年度は143件)となり、前年度比でみると、30.1%増となった。

3.原因別

件数の原因別構成比をみると、売上不振(48.2%)が最大のウエイトを占め、次いでコスト高・採算悪化等(11.5%)、高利金融(7.1%)の順であった。

4.業種別

業種別件数の構成比をみると、建設業(34.9%)が最大のウエイトを占め、次いで製造業(17.9%)、小売業(15.9%)の順となった。

(注)
負債金額不明で資本金が確認できるものについては、平成19年4月から、従来の「資本金の12倍」を変更し、「資本金の17倍」を負債金額とみなして算出しております。なお、前年同月比および前年度比は、平成18年度の負債金額を遡及修正して算出しております。

照会先

本件に関する照会先:金融調査部 平井 Tel.03-5252-3778

次回(平成20年4月中)の発表日:平成20年5月19日(月)予定