平成23年5月31日

「証券化市場の動向調査~2010年度の発行動向~」の公表について

日本証券業協会
一般社団法人全国銀行協会

 本日、日本証券業協会及び一般社団法人全国銀行協会では、標記の調査を別添のとおり公表致しました(日本証券業協会ホームページにも掲載しております)。

 本調査は、日本証券業協会及び一般社団法人全国銀行協会が毎月実施している「証券化市場の動向調査」を、我が国証券化市場における情報インフラ整備の一環として、2010年度(2010年4月~2011年3月)における発行分について集計し、取り纏めたものです。

 今回の調査の概要は以下のとおりです。

  1. 2010年度における証券化商品の発行動向をみると、金額、件数ともに、前年度を下回り、調査開始(2004年度)以来、最小となった(金額2兆6,040億円<前年度比▲10%>、件数107件<同▲27%>)。
  2. 2010年度における証券化商品の発行金額(合計2兆6,040億円<前年度比▲10%>)を「裏付資産」別にみると、「売掛金・商業手形」(434億円<同+44%>)及び「その他」(1,200億円<同+17%>)が増加したものの、「RMBS」(1兆9,474億円<同▲1%>)が、民間発行分が減少する中で、住宅金融支援機構発行分が増加し、全体では微減となったほか、「ショッピング・クレジット」(2,781億円<同▲9%>)と「CDO」(351億円<同▲5%>)も、前年度を下回り、「リース」(430億円<同▲76%>)、「CMBS」(550億円<同▲58%>)及び「消費者ローン」(820億円<同▲46%>)については大幅に減少した。
    以上の結果、発行金額(合計2兆6,040億円)の「裏付資産」別の構成比は、「RMBS」が75%と、調査開始以来、最も高い水準となった。

以上

本件に関する照会先:
日本証券業協会 自主規制3部 橋口、青山 Tel.03-3667-8516
一般社団法人全国銀行協会 金融調査部 天野、昆 Tel.03-5252-3778