銀行は、金融サービス業の中核として、高い公共性を有し、広く経済・社会に貢献していくという重大な責任を負っており、各種法令やルールを厳格に遵守する等、コンプライアンスの確立は、銀行の健全性を確保するうえで非常に大切な課題です。

 また、金融行政においても、金融システムの安定、利用者の保護等をさらに深化させるため、各銀行の自己責任と自助努力によるさまざまな課題への取組みが求められているところです。

 このような銀行界を巡る諸課題に対処するには、銀行が法令改正や制度変更等について的確かつ迅速に対応できる自律的な枠組みを整備・強化することが重要です。

 全銀協は、このような枠組みの整備・強化をサポートするために、次のような活動を継続的に行っています。

 

「行動憲章」や各種ハンドブック等の制定等

  • 銀行の基本的な行動規範を定めた「行動憲章」の制定※1
  • 各銀行にコンプライアンス・プログラムの確立を求めた「銀行の社会的責任とコンプライアンスについて」の制定
  • 公務員等と接触する場合の留意点等を取りまとめた「公務員等との接触に関するコンプライアンス・ハンドブック」の作成※2
  • 銀行の独占禁止法に関するコンプライアンス・プログラム策定の指針としての「銀行の公正取引に関する手引」の作成※2 等
  • 会員銀行の適正な保険募集態勢の構築に資する取組みとしての「生命保険・損害保険コンプライアンスに関するガイダンス・ノート」の作成

 

※1
行動憲章は、平成9年に制定した倫理憲章を、CSR(企業の社会的責任)等の観点から平成17年に改定したもの。
※2
各種ハンドブック等は、関係法令の改正等を踏まえ、適宜見直しを行っている。

セミナー、講演会の企画・開催

  • コンプライアンスの推進に役立つよう、毎年、関係当局の担当者や弁護士等を招いて、セミナーや講演会を開催