企業間あるいは企業と個人・政府等との間の資金決済には、振込がよく利用されます。この振込などの国内の為替取引を銀行間で担うのが「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」であり、「一般社団法人全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)」が運営しています。
全銀システムは、1973年4月に発足したオンラインのデータ通信システムで、日本のほとんどの預金取扱金融機関が参加しており、2025年12月現在で1営業日平均約843万件、約17.5兆円の取引(年間約20.4億件、約4,264兆円)が行われるなど、わが国の決済システムの中核として大きな役割を果たしています。
このように多額の資金決済を行う全銀システムは、センターを東京・大阪の2か所に設置するとともに回線を多重化すること等で、運営の安全性を確保しています。
為替取引によって生じる銀行間の資金決済は、1件1億円以上の取引は取引毎に、1億円未満の取引は受取額と支払額の差額をまとめて毎日決済しています。決済資金の不払いが発生しても為替取引に影響が出ないように、支払額から受取額を差し引いた「仕向超過額」の限度額をシステム上で管理するとともに、銀行からこれに見合った担保を受け入れることで、万が一の際にも対応できる体制を整備しています。
なお、2018年10月9日からは、モアタイムシステムの稼動により、全銀システムの24時間365日稼動が実現しています。また、2019年11月に稼動した第7次全銀システムにおいては、第6次全銀システムの機能・構成を継承しつつ、安全性・信頼性向上の観点から、収容能力・処理能力の増強、サイバーセキュリティ対策の強化や電力消費量の削減などを図っています。
全銀システムは、その規模や安全性において比類ないシステムとして、世界各国の関係者の間で「ZENGIN」の名称で広く知られています。





